心と体の強さの関係〜ダンス部コーチASUKA Yazawaの連載コラム「ホンネとオモイ」#08
2018.07.10 COLUMN
#08:心と体の強さの関係
ダンス部に所属する皆さん、こんにちは!
狛江高校ダンス部コーチのASUKAです。
ここ2連続で、体のケアについてのコラムを書きました。
自分の体と向き合って、自分の生活を見つめ直して、常に心身ともに健康でいたいですよね。
心身ともに…そう、心と体は密に繋がっています。
よく「病は気から」とも言いますね。
まさにその言葉通りだと、私は痛感しています。
実は一時期、私は「怒り」の感情をなくしたことがあります。
元々喜怒哀楽のうち、「喜ぶ」「哀しい」「楽しい」の気持ちが強く、比較的「怒り」はあまり持たない方ですが、それでも不思議なくらいに「怒り」がなくなったことがあります。
イライラ…ともしないのです。
思い返すとそのきっかけはおそらく、友達に「最近負の感情を持たないんだよね。なんでだろう」と言われたことです。
単純にその時は、それを「羨ましい」と思いました。
できれば私も負の感情は持たずにいたい、と。
そう思っているうちに、徐々に「怒り」の感情が消えていったのです。
しかし同時に、体調を崩すことも増えました。
そして体を壊して初めて、ストレスを感じていたことに気づき、そこでようやく、自分の中のいろんな負の感情と向き合いました。
そう、私は負の感情が消えたのではなくて、負の感情を抑え込んでいたのです。
本当は感じているものも気づかないフリをすることで、無視することで、自分の中に立ちかけた波風を落ち着かせていました。
でもそれは結局、体に現れてしまっていたのです。
一度でそのことに気づくことができれば良かったですが、なかなかそのことに気づけず、何度も体調を崩しては自分の本音と向き合いました。
また体がしんどくなっては、自己嫌悪にもなりました。
「なんで今倒れてしまうんだろう…」と。
でもそんな負の連鎖を繰り返すうちに、ようやくその「抑え込み」があまり良くない影響を与えている、という結論に至りました。
それからはあまり、負の感情を抑え込まないようになりました。
だからと言って、表に出すわけでもありませんが、自分の中にそんな感情が芽生えた事実は素直に受け止めようとするようになりました。
そうすると結局、その気持ちを生まないためにには、何ができたんだろうと考えるようになり、また、このストレスが体調不良を招きそうだなという予測もできるようになりました。
そして同時に、自分の根気強さも身についたと感じています。
「まだ頑張れる」限度が広がったのです。
例えば、Aさんにとっては「体調が悪い。休みたい」ほどの具合の悪さでも、同じくらいの具合でBさんは「まだ大丈夫。頑張れる」と思うかもしれません。
皆さんはまだ頑張れそうなところなのに、「もうダメだ」と限界値を自分で下げてしまって、すぐリタイアしてしまったことはありませんか?
私にはそんな経験があります。
でも、その体調不良は体の疲れというより、気持ちが悪化させているもので、実はまだ頑張れるレベル…先生に喝を入れられたことによって「ハッ」とし、気持ちを強く持って、結果的に頑張れた過去が私にはあります。
そのことによって、自分の限度が思っていたよりも幅があったことに気づきました。
その時、私は思いました。
こればかりは自分で気づくしかなかったな、と。
心を強くして、自分で限界を広げていくしかないのです。
「心が強くなる」ということは、必然的に「体が強くなる」ということにも繋がります。
心が弱れば体も弱る。
体が弱れば心も弱る。
でも心が強ければ体も元気になるでしょう。
体が強ければ心も強く取り組んでいけますよね。
心と体は切っても切り離せません。
「心身ともに健康」ということは、こういうことですね。
せっかくたくさんの仲間がいます。
心も体も支え合って、大会も文化祭も控えるこの熱い暑い夏も、みんなで乗り越えていきましょう!
(つづく)
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