ダンス部への提案〜新しいDANCEのススメ#5「合同練習」

2024.06.02 COLUMN

もうすぐ新学期、新生活、新体制での部活動がスタートするね!
それを機に何か新しいコト、新しいダンス、新しい活動に挑戦してみるのもいいでしょう!
今回は、『ダンスク!』が7つの新提案=「新しいDANCEのススメ。」をご紹介します!」

 

フリーマガジン『ダンスク!』2024年4月号より転載

 

 

基礎練〜創作〜バトル〜交流

合同練習で得られる宝物!

 

 

アドバイザー:石原ヒサヨシ(ダンスク編集長)

 

同世代ダンサーとの刺激の交換!

 

ダンス部には他校との合同練習が少ない。
対戦競技の部活動では「練習試合」として合同練習のような形が取られることがあるが、ダンス部はその必要性がないために、他校との交流の機会が少ないのだ。
しかし、ダンス部員から「他校の練習が気になる」という声を聞くことは多いし、実際YouTube『ダンスク!TV』では強豪校の練習動画の視聴数はかなり多い。
強い学校がどんな基礎練を行ない、どんな雰囲気で練習をしているかはやはり気になるところなのだ。

練習とパフォーマンスの質を上げるためには当然、良い指導者が必要だが、同世代からの刺激は部員の主体性や積極性につながるだろう。なによりも「同世代がやれていること」には強い刺激とモチベーションがあるのだ。

それでも全国の強豪校の中には、合同練習を行なっている学校がいくつかあり、その成果は非常に大きいと聞く。
合同練習が実現するにはいくつか条件があるようで、元々顧問や部員同士が仲良かったり、部のスタンスがオープンだったり、大人数を収容できる場所があったりとというところだが、要はきっかけがあれば簡単に進む話だったりもするのだ。

そういったつながりがある部活はぜひ積極的に合同練習をやるべき!
その理由は大きく2つある。

1つ目は基礎練習などを見せ合うことによって、お互いが比較できること。
同じようなダンスの基礎練であっても、やり方に微差があったり、そのクオリティや応用に違いがあったりすることは、筆者がダンス部の取材に入っても常々感じることである。
例えば、体幹の強いダンス部は漏れなく倒立を取り入れているし、正しい姿勢で強い強度で行なっている。
そしてリズムトレーニングも正しい形で、深く、大きく、音楽性(ミュージカリティ)も高い。
練習中は常に規律正しく、自主的に声を出してテンションを上げている。
それらはすべて舞台上のパフォーマンスにつながるのだ。

そういったビフォー(練習)とアフター(発表)を実感するためには、やはりその練習を目の前で見ること以外ない。見て、感じて、学んで、取り入れる。そのための合同練習の意味は大きい。

もう1つの理由は「交流」。他校にダンス仲間が作れることだ。
ダンス部の場合は、大会で他校の顔を見るぐらいで、深く知り合う余裕はなかなか得られない。
しかし、合同練習で関わりあうことで、同じダンスに打ち込んでいる仲間が増える喜びが得られる

合同練習後もSNSでの情報交換や、卒業後の交流などにつながる場合もあるようだ。
仲間作りは、ダンスで得られる貴重な財産だ。

基礎練以外でも、合同練習では、バトル大会をやったり、混合チームで作った振り付けを発表し合ったりと、その学校の課題に合わせたやり方がたくさんあるだろう。

ぜひ大会などで気になる学校に声をかけて、貴重な機会を作ってみてほしい!

 

▲ダンスクでプロデュースした二松學舍大附属と白鵬女子の合同練習。基礎練からバトルトーナメントで大盛り上がり! ハイスキル、ハイテンション、濃いキャラ部員が炸裂しました!

 

▲こちらは、全国優勝の樟蔭と京都文教の異ジャンル練習会。コンテ←→LOCKの基礎練交換や中学生同士の作品交換、混合チームによる作品作りで充実の1日でした!


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