【チームビルディング】障がい者を知ることで個性を見つけチームを強くする!

2026.06.30 COLUMN

チーム内での適材適所

 

「インクルーシブ」という言葉は、以前の障がい者ダンスイベント記事でもご紹介した通り。

ダイバーシティ(多様性)は「多種多様な人材が存在する状態」を指し、インクルーシブ(包括的)は「その個性を認め合い、誰もが活躍できる環境・行動」を指します。

さらに進んで「インクルーシブ教育」とは…
障がいの有無、国籍、文化的背景などの違いに関わらず、すべての子どもが同じ環境で共に学び、成長することを目指す教育のあり方
を指している。


▲大阪で今年4月に行なわれた障がい者ダンス世界大会「ユニークゾーンワールド」(記事

▲障がいを持つ学生と高校ダンス部員、そして新しい学校のリーダーズが共演し、素晴らしいパフォーマンスを見せた「True Colors DANCE 2024」(映像


これを聞いて、ダンス部のみんなは、大事なことではあると思っても、自分とは縁遠い世界と思いがちだろう。
しかし、この「インクルーシブ」を知り、さまざまな個性と触れ合うことは、みんなの個性を見つけることやダンス部のチームビルディングにもつながるのだ。

今回は、地域社会や教育機関等におけるインクルージョンなどを専門に実践・研究し、日本ダンススタジオ連盟「GRID」の理事も務める、京都大学准教授の村田淳氏にお話を聞いた。

「障がい者の個性を認めるということは、みなさんにとっても“個性”を大事にし、認め合うという意識にもつながるのです。日本でも以前のように、大学へ行って、良い企業に就職して、家庭を持って、という一般的な生き方にならうのではなく、これからは、もっと自分らしい生き方を見つけ、それを認め合う社会に成長しなくてはいけないと思います」

例えば、ダンス部でチームワークを強化したり、作品を作って大会で良い結果を求めようとすれば、さまざまな課題や問題に直面する。意見や主張の違い、経験やスキルの差、あるいはコミュニケーションに悩むこともあるだろう。

「個性を認め合うということは、チームとして“適材適所”につながります。ダンスや振り付けがうまい人、まとめ役、サポート役などなど、お互いの特性を活かした形で、チームとして最大に能力を発揮できるようにすべきなのです」


▲京都大学学生総合支援機構 障害学生支援部門 准教授:村田淳氏。


個性を認め合うための対話

 

そんなチームビルディングのために必要なのが対話=ダイアローグだという。相手によって親密度や信頼関係の違いを図りながら、言い方やタイミングなどに気遣いながら積極的に対話を行なっていくのだ。

「日本は島国ということもあり、皆が同じことを考えているだろう、という国の成り立ちがある。しかし多民族国家のアメリカなどでは、“言わないと伝わらない”という主張の強さやぶつかりがある。日本も今は、どんどん国際化し、人口や資源が減り、ざまざまな世代や国籍の人と関わらなくてはならないという時代になってきますから、これからはより積極的な対話が必要になってきます」

部活動としてのダンス部は、大会での成果など目標を掲げることが多い。その時に、明確にしたいのが「目的」と「手段」だ。

「たとえば大会で優勝したいという目的がある。でも、そのための手段は限定されないし、個々人でやり方が違っていてもいい。チームとして1つの手段を選ばないといけない場合は、対話を重ねて皆が納得する手段を選び、それが目的に向かっているかをチェック=モニタリングする必要がある。その対話やモニタリングの積み重ねこそが良いチーム作りにつながるんだと思います。相手のことは理解できないのが普通と考え、だからこそ、理解できないことに謙虚になるべきです。より相手の存在や意見を大事にしよう、という意識こそがインクルージョンなんです」


他者を認め自己を認める

 

そして、そのインクルージョンの意識を自分に向けていく。要は、自分の個性や絶対的価値を自分自身で認めてあげることも大事だと村田さんは語る。

「今は、SNS閲覧での相対評価や情報のスピード化による短期評価によって、自己評価が上がりにくい時代だと思います。ちょっとしたSNSのコメントや、指導者からの叱責で落ち込みやすくなっているようです。だからこそ、自分で自分を認めてあげる。時代的に、障がい者が住みやすい世の中を作ろうとする流れがありますが、それは障害の有無などにかかわらず、他者や自分を認めることの必要性にもつながっているわけです」

障がい者を知る、触れ合う、認め合う。それにより他者を尊重、自己を肯定する。インクルーシブが意味する「その個性を認め合い、誰もが活躍できる環境・行動」を、予行練習できる場がダンス部でもあるのだ。

インタビュー&文:石原ヒサヨシ(ダンスク!)


「障害のある・ない」が1つのダンスチームに!!

 

INCLUSIVE DANCE FES 26-27

⽇本初!障害のある/ないダンサーが共に競う
全国規模のダンスコンテスト開催決定!

2027年1⽉30⽇・31⽇、誰もがダンスを通じて⾃⼰表現・⾃⼰実現できる環境づくりのためのプロジェクト「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」の渋⾕での開催が決定しました。

⼀般財団法⼈ ⽇本財団DIVERSITY IN THE ARTS主催のもと、「ちがいをちからに変える街」を掲げる渋⾕を中⼼に、全国でこの「インクルーシブダンスシーン」をムーブメントとして広げていきます。

世界的ダンサーMiyu, 役者としても活躍中のダンサーDAIKI(SOCIAL WORKEEERZ)、
⼤⼈気D リーガーTAICHI aka Tiny Twiggz がアンバサダーに就任!

また「INCLUSIVE DANCE FES 26-27」のメインイコンテンツとして「INCLUSIVE DANCE
CONTEST 26-27」全国⼤会を、1⽉31⽇に「LINE CUBE SHIBUYA」にて開催します。

障害のある・ないダンサーが1つのチームとして⽣み出す、新たなクリエイティビティとオリジナリティを競い合う、世界でも類を⾒ない全国規模のダンスコンテストです。

全国⼤会に向けて、10⽉から11⽉に東京・⼤阪・名古屋・札幌・福岡で予選⼤会、さらに12⽉にはオンライン予選を開催し、上位チームが渋⾕での決勝⼤会への出場権を獲得します。

さらに予選⼤会に先駆けて、5⽉から7⽉には各都市でワークショップを開催。多くの⽅にインクルーシブダンスを体験していただくと共に、コンテストに出場するためのチームづくりの場としても活⽤いただきます。

1⽉31⽇に「LINE CUBE SHIBUYA」で開催されるイベントでは、コンテスト決勝⼤会のほ
か、プロとして世界で活躍するゲストダンサーと予選から選ばれた障害のあるダンサーの即席ペアによる2on2バトルや様々なゲストショーケースなども⾏う予定です。

「ゴチャ踊れ。」というコンセプト通り、ジャンルや界隈を超えた様々なダンサーたちが新たな表現の場として⽬指すことのできるイベントを⽬指していきます。

1⽉30・31⽇のフェス開催期間中には、周辺施設にてワークショップやネットワーキングイベントを開催し、様々なバックグラウンドを持つダンサーやダンス関係者が⼀堂に会する機会を設け、インクルーシブダンスシーンの発展を加速させていきます。


「INCLUSIVE DANCE CONTEST 26-27」

障害のある・ないダンサーが1つのチームとして⽣み出す、新たなクリエイティビティとオリジナリティを競い合う、世界でも類を⾒ないダンスコンテストをメインコンテンツとして、全国規模で障害のあるなしを超えて、誰も参加できるダンスのムーブメントを広げるプロジェクト。26―27の初開催をきっかけに、今後すべての⼈が「ごちゃ踊れ。」のコピーのもと踊ることを介してつながることを⽬指す取り組みです。

全国⼤会参加チームを選出する全国5都市での地区予選に先駆けて、5⽉からチームづくりの場となるワークショップを各地で実施します。


ワークショップ詳細

※消し線は終了済み

【福岡】
5/2(⼟) 13:30-15:00/講師:CHALI (HIPHOP)
6/6⽇ (⼟) 15:00-16:30/講師:YU-TA (HIPHOP)
7/4 (⼟) 15:00-16:30/講師:YURI (FREE STYLE)
会場:福岡市⺠ホール リハーサル室(福岡市中央区天神5丁⽬2-2)
More Information https://dotcolordance.net/event/inclusivedance
福岡ワークショップに関するお問い合わせ inclusivedancefes.fukuoka@gmail.com

【東京】
5/24 (⽇) 14:00-16:00/講師:Karim(HIPHOP)
会場:SCC千駄ヶ⾕コミュニティセンター(東京都渋⾕区神宮前1丁⽬1-10)
6/7(日)14:00-16:00/講師:キムラモトコ(FREE STYLE)
7/11(土)13:30-15:00/キムラモトコ(FREE STYLE)、15:30-17:00/AYANE(BREAKING)
※6⽉、7⽉に別講師によるワークショップを実施予定
会場:SCC千駄ヶ⾕コミュニティセンター(東京都渋⾕区神宮前1丁⽬1-10)
お問い合わせ inclusivedancefes@gmail.com

【名古屋】
5/31 (⽇)14:00-16:00
6/20 (⼟)14:00-16:00
7/18(⼟) 9:45-11:45
会場:愛知県芸術劇場 リハーサル室(愛知県名古屋市東区東桜1丁⽬13-2)
講師:GORO(HIPHOP)
お問い合わせ inclusivedancefes.nagoya@gmail.com

【⼤阪】
6/7 (⽇) 14:00-16:00/講師:SOMA(STYLE HIP HOP) /京介(LOCK)
6/28 (⽇) 14:00-16:00/講師:梶本瑞希(JAZZ / contemporary / HIPHOP) / キイチ(ブレイキ
ン、サルサ)
7/19 (⽇) 14:00-16:00 /講師:よしたく(POP)
会場:モラッキー(⼤阪市北区末広町2-5)
お問い合わせ inclusivedancefes.osaka@gmail.com

【札幌】
6/13(⼟)
会場:札幌市⾝体障がい者福祉センター卓球室(札幌市⻄区⼆⼗四軒2条6丁⽬)
6/14(⽇)
会場:Dance Studio Jamglad(札幌市⻄区琴似2条3丁⽬1-3 テーオービル2階)
6/21(⽇)
会場:Dance Studio Jamglad(札幌市⻄区琴似2条3丁⽬1-3 テーオービル2階)
6/28(⽇)
会場:札幌市⽣涯学習総合センター「ちえりあ」映像スタジオ(札幌市⻄区宮の沢1条1丁⽬1-

More Info:
https://hokkaido-inclusive-dance.site/
https://www.instagram.com/oh_all.hokkaido_dance
札幌ワークショップに関するお問い合わせ inclusivedancefes.sapporo@gmail.com

《地区予選⼤会⽇程》
札幌:10/3(⼟)
⼤阪:10/18(⽇)
名古屋:11月1日(日)
福岡:11/21(土)
東京:11/28(⼟)
オンライン:募集期間10月4日(日)〜12月6日(日)

《全国⼤会⽇程/会場》
2027年1⽉31⽇(⽇)LINE CUBE SHIBUYA(東京都渋⾕区宇⽥川町1-1)



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