ダンス部がスゴい小学校「横浜南台小」のオドロキの練習メニュー!

2016.10.12 REPORT

小学校の「ダンスクラブ」が盛り上がっている!!

って知ってましたか?

 

中高のダンス部でもなく、ダンススタジオのキッズダンスでもなく、小学校のクラブ活動としてのダンスが、日本全国で徐々に盛り上がっているのです!

 

まぁ、これだけダンスを目にする時代だから、小学生だって踊りたいよね。特に女子は!

 

でもダンススタジオや教室に通うのって、やっぱちょっと怖いし、時間やお金のことも考えるとママさんもなかなか手を出せないところ。

 

そこで、学校の時間と施設のなかで、しかも無料でお友達と一緒にできるなら、ゼッタイやりたい!!って思うコは多いハズ!

 

友達と楽しくアイドルのカバーダンスをやるのもいいし、動画を撮って遊ぶのもいいし、カッコいいヒップホップやジャズに挑戦するのいいよね!

 

完成したダンスを校内で披露したり、イベントに出たりしても楽しいし、最近は、学級単位で参加できる全国規模のコンクール「全日本小中学生ダンスコンクール」なんかもあって、目標にできるステージも用意されている状況なのだ!

 

about

 

そこで今回、DANSTREET/ダンスク!編集部では、全国の小学校ダンスクラブの中でも特に熱心に活動しているという、横浜市立南台小学校を訪問しました。111518_03-01kamiooka

▲自然に囲まれた丘の上にあります。

 

同校のダンスクラブは、10年前から発足した特別クラブ活動で、現在は小学3年生〜6年生の女子40名で活動、先ほどの「全日本小中学生ダンスコンクール」でも3年連続で金賞を獲得したり、各コンテストで優勝したり、夏のポカリガチダンス選手権で入賞してCMに出たりと、とても優秀な実績を持つクラブなのです。

 

 

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▲ドラえもんのテーマソングで大盛り上がり!

 

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▲華麗にジャズもこなします。

 

平日の活動は、中休み20分と昼休み20分を使った短時間集中スタイルだけど、夏休みにはほぼ毎日、朝から夕方までビッチリと練習をするそう!!

 

指導する倉島先生は、もともと体育会系のスポーツマンだったが、教員になってからダンススタジオに通い、さまざまなダンススタイルを習得。子供たちを指導し、振り付けを考え、レッスンメニューを考案したという。

ダンスを教育課程に取り込むために、体を張って真剣にがんばっている先生なんだ。

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▲練習前に先生のお話を聞きます。

 

さてさて、この日の練習は体育館。

鏡がないのが悩みどころというが、最初のストレッチから子供達の集中力と表情がスゴイ!

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▲リズムどりから本番みたいな表情!

 

街のダンススタジオだとたまに、通っていることに満足してしまって、集中力が欠けているコを見かけるけど、このダンスクラブは初心者のみんながやりたくて集まっている上に、普段は短時間の集中型練習、学校という規律のある空間で、お互いの取り組み方をチェックしながら、熱血先生の指導によって、ビシっとした集中空間が出来上がっているのだ!

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先生の短い指示でテキパキと動き、メニューを切り替え、振り付けを自分たちで考える時も、上級生を中心にとても効率的に進めている姿が印象的だ。

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このへんは、さすが短時間集中レッスンをこなしているだけあるが、先生の圧力や上下関係のプレッシャーで動いている様子ではなく、クラブ生自らが能動的な動きとして自主的にこなしている雰囲気が素晴らしい!

 

だから見ていて、とても気持ちよいのだ!

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▲振り付けの相談をテキパキと!

 

 

いや〜、小学生ながらこの組織力は高校ダンス部もダンススタジオも見習うべきところでしょう!!

 

そしてそして、ストレッチのメニューがすごい。というかエグい!

 

コンテストでアクロバット技を披露するために、開脚やブリッジを中心とした、オドロキのストレッチをメンバーが軽々をこなしていくのだ。

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▲やわらか〜!

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▲開脚ペッタリ!

 

 

立った姿勢からそのままグイっとブリッジしたり、起き上がったり、そのまま歩き出して、体育館を行ったり来たり…。

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▲うわ〜〜!!

 

↓↓衝撃の動画ダイジェスト↓↓

 

さすが身軽で体の柔らかい小学生!とも思うけど、なかなか簡単に出来るもんじゃないよね〜。

 

これらのストレッチ技を、このクラブでは最短2ヶ月で習得してしまうというのだ!!

 

それだけでなく、表情力を鍛える目(眼球)のアイソレーションをしたり、アップダウンの時も表情を作りながら、鏡がない分お互いの距離を縮めてノリを合わせていたり、独自のトレーニングメソッドが随所に垣間見られる。

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▲集中!集中!

 

夏休みには、ストレッチだけで2時間くらい。他にも地獄の階段ダッシュや各種筋トレ、腹筋500回など、徹底的に身体を作っていくのだそう!

 

 

何度も言うけど、この質の高いレッスンがダンスタジオや部活ではなく、普通の小学校のクラブで行われているのだ。しかも、参加しているのは小学3〜6年生の、普段は普通の明るくて元気な女のコたち。

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良いチームを作るためには、技術指導の高さ云々より以前に、まず組織力と規律。

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そこから生み出されるチームワークと集中力、努力する大切さ、負けない気持ち。

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このダンスクラブのコたちはそれを体と成果で知ってるから、将来ダンスをやらなくてもどんな分野でも努力して、協力し合って、活躍できるチカラを蓄えているはず!

 

そんな組織力の素晴らしさや、ダンスが子供達や学校教育に影響する効果について深く考えさせる、初の「小学校ダンスクラブ」訪問でした。

 

また取材してほしい学校があったら行きますよ〜♪

 

レポート:石原久佳(ダンスク!)

<倉島先生よりコメント>

ウチのクラブでは、上手に踊ろうとすると私が注意します。技術は後からいくらでも学べますが、大切なのはその時々の「めあて」に向かうことです。それは各チームや演目などで変わりますが、気持ちを込めることだったり、全力を出し切ることだったり、役になりきることだったり…下手でも「出し切る」「やり切る」ことの方を大切にしています。それが教育現場におけるダンスの在り方かと思っています。

 

<横浜市立南台小学校:活動歴・賞歴>

[2013]

・日本ダンス大会出演
[2014]

・全日本小中学生ダンスコンクール全国大会【金賞】
・お台場ちびまる子ちゃんピーヒャラダンス選手権【投稿審査 全国第1位 お台場全国決勝大会 特別賞】
・おはスタ【テレビ出演】
[2015]
・全日本小中学生ダンスコンクール全国大会【金賞】
[2016]
・芸王ダンスグランプリ全国決勝大会
・登竜門ダンスコンテスト【優勝】
・LLダンスコンテスト【優勝】
・Lit da party ダンスコンテスト【優勝】
・ミハマキッズダンスグランプリ【優勝】
・NHK Eダンスアカデミー出演
・ポカリスウェットガチダンス選手権【入賞/CM出演】

・全日本小中学生ダンスコンクール全国大会 2チーム【金賞】



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