【インタビュー】新しい学校のリーダーズ「好きから生まれるエネルギーって素晴らしい!」
2024.05.21 DANCE
自分らしさはポジティブな気持ちから!
——True Colors DANCE 2024のテーマであるダイバーシティ(多様性)について思うことを聞かせてください。
RIN 本当はあって当たり前なのに、忘れてしまうことだなって思います。最近は、多様性っていろんなところで耳にしますけど、元々人々は多様だし、個性と自由がある。でもいつの間にか「普通」という概念の中に閉じこもって、枠に収まることが当たり前になってるのかも、と思います。そういう中で「多様性」という言葉が出ることでハッと気づくことがあるんじゃないかな。私たちもずっと「個性や自由ではみ出していく」と言い続けてきました。ルールは守りながら、その中で素敵な多様性、個性を見出していければ幸せだなって思います。
——自分らしさを見つけるのって、簡単そうで大変なのかなと思いますが。
SUZUKA すぐ見つかる人もいれば、いろいろチャレンジしないと見つからない人もいると思います。だけど、悩んで見つける個性よりも、喜びや楽しみなどのポジティブな気持ちの中で見つけて欲しいですね。……だから、ウチらのライヴに来てくれれば、何かヒントが見つかるかもしれないです!
KANON 私たちは私たちであることが生きがいだし、夢中になれることがあることが喜びなんです。悩んだり迷ったりすることって青春ならではだけど、「私はコレをしていたい!」って心から思えることを大事にしてほしいです。ダンス部の皆さんは、それがダンスなのか、そこから紐づく何かなのか……、「今コレをやっている自分が好き!」って気持ちを大事にすれば、道は開けるんじゃないかなと思います。
RIN 好きから生まれるエネルギーって素晴らしいから! 私たちは4人でやれることが大好きだから、そこから生まれるエネルギーがお客さんに伝っていくんだと思います。自分が好きなこと、大切にしていることを伸ばしていけば、きっと素晴らしい景色が広がっていくと思いますよ!
——「ダンスが持つチカラ」について思うことを教えてください。
SUZUKA 言葉ではない、カラダの細胞レベルの表現だなって思います。言葉ってうまく使えないと、決められた記号って感じがすることがあるんです。カラダで表現するほうが、もっと抽象的で本質的だったりする。
——言葉が、伝えたいこと、本質からズレることが?
SUZUKA ありますね。そしてダンスにはより自分らしさを表現できるチカラがありますよ!
——SUZUKAさんの言葉って、すごく抽象的で、時に挑発的です。意味づけを限定しない、アート的な問いかけと感じることがあります。
SUZUKA はい。意味を限定するのがあまり好きじゃないんですよ。
MIZYU 明確に表現できる言葉って、それが全部じゃなかったりして。4人での会話も、そういうモヤっとした感情が湧き上がった時にたくさんするんですよ。できるだけ本質に近づこうとしていろいろ話すこともあります。
SUZUKA ワシらが歩んでいる道には、誰もがやったことがないからやってみたい!って気持ちがまずあるんです。何かに固定されるとか、固定された言葉で自分たちを伝えることは何か違うんです。自分たちでさえも理解できない美しさっていうのが、いろんな見方からたくさんあるはず。だから、私たちの魅力っていうのは自分で語りたくないなって気持ちはあります。
RIN 海外に行くと、言葉が伝わらないから、国によっていろんな魅力を感じてくれるみたいです。言葉じゃなく、ダンスや動きだけで伝わる何かがあるなって感じますね。
——デビューから9年、自分たちが変わった部分と変わらない部分って何ですか?
SUZUKA 変わったところは、伝える力が進化したんじゃないかなって思います。変わらないのは、物事を斜めから見ていく反骨精神みたいな感覚ですね。その感覚を伝えたい時の意識する対象がメチャ広がりました。昔は「10人に1人に伝わればいいや」っていう“置いてきぼりスタイル”やったんですけど、今は「10人に10人、新たなスタイルとして伝えたいな」って。それが「オトナブルー」で老若男女に知っていただけるようになり、これからも、世界に向けて、時には優しく噛み砕き、時には原液そのままで届けたいなって思います!
——その斜めから見る視点ってどこから生まれてきたんでしょうか?
SUZUKA 誰かがやっていること、普通のことをそのままやっても面白くないなって性質が元々あって、普通じゃないことをやっている興奮もある。だから今はそれをたくさんの人とシェアしたいんです!
MIZYU この制服を着て4人集まった時にそう思えるんですよ。ちょっとした違和感が欲しくなったり、アートとして成り立つ方向を見つけたくなるんですね。
KANON そして、自分たちが楽しみたくてやってるのが基本です!
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10代の「今」を全力で楽しんで!
——「青春日本代表」として、ダンスで青春する10代や学生たちにメッセージをください!
KANON いろいろ悩みもあると思うんですけど、今自分で学生時代を振り返ってみても、あの時しかなかったなって貴重に思えるんです。逆にもっとああしておけば良かったってこともあるから、みなさんは今あることの喜びを感じながら、今を全力に楽しんでください!
RIN 何歳になってもチャレンジはできると思うんですけど、10代の時のチャレンジって、その後も色濃く残るだろうなって思います。10代の時の濃密さや忙しなさって尊いものだから、その瞬間瞬間を大事に、隣にいる仲間の顔とか自分の感情を、心に残して欲しいなって思います。その時の経験が、将来がんばれる自信になる。壁にぶつかった時、「あの時ほどキツくない!」って思い出せるかもしれない!
——では最後に、リーダーズのこれからの夢は?
SUZUKA ないです! 夢とかではなく、今を全力に楽しむことを大事にしていれば、我々が持つ可能性は無限大になると思います!
MIZYU 限界を決めない。良くも悪くも目標って決めていなくて、ずっとずっとその時の自分たちには自信があるんです。その時のその時で楽しむ方法を見つけられることが、一番の強みなのかなって思います。
——今を最大限楽しむことが未来を開くってことですね。ということは、リーダーズは毎日毎日に、今の自分たちに満足しているわけですね?
SUZUKA ある意味で満足しているけど、まだまだとも思う。
KANON うん、同時平行だよね。満足してないと、次につながる自信も持てないから。
MIZYU 半分何かに満足しながら、反省もしながら、明日からの私たちにつなげているんです。
RIN 生み出せば生み出すほど、次に見たい景色も広がっていく。その2つの相乗効果って感じですね!
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