赤信号になる前に!〜 ダンス部コーチASUKA Yazawaの連載コラム「ホンネとオモイ」#06

2018.06.12 COLUMN

#06:赤信号になる前に!(アップとクールダウンの重要性)

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ダンス部に所属する皆さん、こんにちは!

狛江高校ダンス部コーチのASUKAです。

今は学校によってはちょうど体育祭が終わった時期でしょうか?
狛江高校は先日体育祭が終わりました。
きっと体育祭練習に励んでいたんでしょう、ダンス部の練習に向かうと、会うたびに部員が鼻やほっぺを赤らめていました。
顔真っ赤の笑顔で「こんにちは!」と言われると、なんだかとてもほっこりした気分になります。

そんな素敵な青春の香りを漂わせながら、同時にマイナスな報告も増えていました。
というのも、普段から頑張っている勉強や部活、そこに行事もプラスされて、毎日ドキドキワクワク!……その裏側にはもちろん疲労もつきもの、ですよね。

体力の限界を感じさせる部員がちらほらと…
そう、ケガの報告が増えたのです。

何でも全力で頑張ってこそ、高校生!今しかない!という反面、体がボロボロになってしまっては、本人たちも、見ているこちらとしても、辛い…と感じてしまいます。

その対策として、狛江高校ダンス部の練習では、アップ→活動、その最後にクールダウンをするように促しています。
多くのダンス部で踊ったら踊りっぱなし、きっと多いですよね。
若い頃はそれなりに無理も効きますし、疲れてしまってダウンの気力もないかもしれません。
でも、その疲労が思わぬケガを招くことになります。
だから、まずはクールダウンのクセづけから始めるために、今では部活中にその時間を設けているのです。

クールダウンって何をやるの?と思いますよね?
基本的にはストレッチでいいと思います。

現在狛江高校ダンス部でも、ストレッチをクールダウンとして取り入れています。
ストレッチの方法はアップとあまり変わらなくてもいいと思いますが、違うのは体を起こすのではなく、体をリラックスさせることが目的というところです。
だから、アップの時のように可動域を広めようとするのではなく、気持ちのいいところでリラックスしながら伸ばしていきます。

もちろん、呼吸も大切です。
激しく動いたあと、それを突然やめることによって、体が驚かないようにするために、体だけでなく呼吸も整えていくんですね。
だから、勢いをつけたようなストレッチではなく、ジワジワ伸ばしていくようなストレッチの方が理想です。
気持ちを一緒に落ち着かせることを考えると、そこで流す音楽もアップテンポではなく、落ち着いて聴きやすい音楽がいいかもしれないですね。

あと大事なのは、マッサージです。
踊ったあとは固まった筋肉をほぐしてあげる作業がとても大切です。

実際私は、太ももの筋肉が固まったことが原因で骨盤や膝が痛くなったことがありますし、腹筋が固まったことによって背中が痛くなり、腹筋禁止令が出たこともあります。
私の知り合いでも、腰の筋肉が固まってきて、それをかばったのか、膝を痛めてしまった人もいます。
痛くなった場所ではないところに原因があることが、よくあるのです。
というより、ほとんどそうでしょうか。

逆に、炎症を起こしているところは、あまり揉みほぐさない方がいいかもしれませんね。
炎症を起こしているのに、さらに刺激を与えてしまうことになるからです。

筋肉はつながっているので、その周りをほぐした方がいいことも多いです。
しかし、炎症が起きる前に対処できることが1番いいですよね。
日頃から自分がよく使うなとか、負担かけてるなと思う箇所はしっかりほぐしてください。

部活全体でやると、必ずその時間が確保されるので、やらないよりはいいと思いますが、できれば個々でできるようになるのが理想です。
何故なら、それぞれ筋肉量などの体型も違えば、柔軟性や踊り方も違います。負担になっている箇所もそれぞれ違うのです。
必要になるマストのクールダウンが人によって違うので、自分の体のことをよく理解してケアしてあげることが大切です。

これまで私はこのコラムで、気持ちよく踊るために、気持ちの面で自分自身や周りの仲間と向き合うことをたくさん書いてきました。
それに加えて、体ともしっかり向き合っていくことも大事ですね。

「痛くないけどなんか変だな?」は、黄色信号です。
ケアを怠らないでください。

赤信号が出る前に、何か感じた違和感は無視しないで!

ASUKA Yazawa

(つづく)

#01:コンフォートゾーン?!
#02:ヒラメキは心が動く瞬間
#03:後から引かれるスタートライン
#04:イメージを超える
#05:3つのマスト



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