優勝は京都文教高校!2019年「日本ダンス大会」出場全47チーム写真付きレポ&総評
2019.06.25 HIGH SCHOOL
今年もこの季節がやってきました「日本ダンス大会」。
毎年6月に行なわれ、今年で7回目。
公立高校3年生の引退時期に開催されるこの大会、しっかりとした審査基準と固定された審査員で行なわれるのが特徴で、年々エントリー校を増やしています。
今年は会場を新施設のカルッツ川崎に移し、さらに演出効果の高い照明設備になりました。
恒例の全チームレポートいってみましょう!
>>第4回大会レポート
>>第5回大会レポート
>>第6回大会レポート
レポート:石原久佳(ダンスク!)
写真:村田卓
1)錦城高等学校(東京)
荘厳な曲に乗せて、動きでリズムを作っていく。叙情的なムードで女性の強さと輝きを表現した。
2)仙台城南高等学校(宮城)
東北の強豪校はトレンドを汲んだニュースタイルで勝負。わずかにストーリー性も盛り込み、随所のアクロバットや組み技も効果的。表現力が高いチームだ。
3)大阪市立西高等学校
ストンプを本格的に取り入れた意欲的なチャレンジ。相当な練習量が感じられ、その迫力には圧倒される。
4)東葉高等学校(千葉)
初出場校はさわやかスポーティな衣装で、ミドルスクールのノリを披露。勢いは良いのでもう少しノリの変化が欲しかったか。
5)椙山女学園高等学校(愛知)
東海地区らしい大きなノリのヒップホップ。後半はやや息切れ気味だったので、フリを減らしてでもていねいに踊り切ることを意識したい。
6)東京都立王子総合高等学校
ダークでセクシーな世界観作りが魅力。メリハリと表現力に優れ、矢継ぎ早に変わる構成も素晴らしい。
7)トキワ松学園高等学校(東京)
毎回コンセプトが面白いトキワ松だが、今年は衣装・ダンス・テーマのバランスが良い。ポエトリーリーディングにダンスを乗せる意外性で引き込み、主役の表現力の高さで見せる。例年になくテンションの高いパフォーマンスだ。
8)川口市立高等学校(埼玉)
細部まで凝った世界観が素晴らしい。自分たちが表現したい世界を表現できている。後半の衣装替えも華やかで、ショーのような作品だ。
9)宝仙学園高等学校 女子部(東京)
衣装、振り付け、演出ともにオリジナリティが高い。気合の入った声出しも作品に熱気を加える。テンポの速い曲でもていねいに踊ることを心がけたい。
10)東京都立清瀬高等学校
高度なワック技術のうえに和のニュアンスをブレンド。メンバーの表現力の高さが目に付く。後半は一転ソウルフルな開放感でフィニッシュ。終わったあとのメンバーの息使いに勝利への執念を感じさせる。
11)樹徳高等学校(群馬)
アイディアと遊び心に溢れたお祭りムードな世界観。筆者は知識がなかったが、アニソンをモチーフにしている作品なのか?
12)神奈川県立百合丘高等学校
ホワイトタイガーのようなハイクオリティな衣装が目に付く。リズムの薄い音楽のなか動きでリズムを作るアプローチが功を奏したかどうかわからないが、相当な気合いと練習量は感じさせる。
13)東京都立鷺宮高等学校
凝った衣装とフォーメーションで独特の世界観を作り上げている。無表情で踊り切るテーマだったのだろうが、同校得意のイカつい表情を見たかった。
14)実践学園中学・高等学校(東京)
フォーメーションの変化や目線の変化に凝った振り付け。例年になく、ダンス力とパワーがあり、今後の飛躍を期待させる。
15)目黒日本大学高等学校(東京)
強い体幹を生かしたダンス力が際立つ。世界観も高校生離れしたレベルなので、細かいフィーリングが備わってくれば入賞まで届くだろう。
16)精華女子高等学校(福岡)
女性らしい表現力に長けた強豪校。ソウルのフィーリングがメンバー全員に徹底されており、後半の高度なステップワークも見事。下半身で踊る意識だからこそ出せるグルーヴ感を見せた。
17)埼玉県立川越南高等学校
幼稚園の騒動をコンセプトにした学生らしい作品。自分たちが自信を持ってできるシンプルな踊りを組み合わせており、高校生らしさとして好感度が高い。
18)千葉県立四街道高等学校
アッパーなノリで一気に見せるサラリーマンの週末の大騒ぎ。高校生から見る大人の世界、という視点が面白い。
19)大阪市立汎愛高等学校
相変わらずの独創性の高い振り付け。シンクロ率の高さも素晴らしい。コーチ不在でここまでのダンス力と世界観を作る自主性は本当に評価すべき。すごい!
20)群馬県立安中総合学園高等学校
同校の得意スタイルである、J-POPを使った二元構成。ストーリーの説得力も高い。ある意味で泥臭さが魅力のチームだ。
21)京都明徳高等学校
厳しい指導ぶりがテレビで話題になった強豪校。集中力高く、統制のとれた踊りだが、逆にナチュラルさがもう少しほしいところ。
22)三重高等学校
定評のあるキレとスピードの上に、忍者をコンセプトにした畳み掛けの構成。ダンス力を活かすための各バランスの再構築が必要か。
23)大阪府立久米田高等学校
これまでの力強さに加え、音取りにしなやかなニュアンスが見られる。衣装チェンジで構成にもメリハリをつけた。優勝候補の意欲的なスタイルチェンジだ。
【3位】