マンガで楽しむ超ダンス部入門#3-4「ダンスにまつわる素朴な疑問」「ダンス部の人間関係」

2020.07.01 HIGH SCHOOL

マンガで楽しむ超ダンス部入門#3

ダンスにまつわる素朴な疑問

いざダンスを始めてみると、技術以外に知らなきゃいけないことがたくさん!
ジャンルも曲もたくさんあるから、どれから取り組んでいけばいいか迷っちゃうよね!

 

文&マンガ原案=石原久佳(本誌編集長)
マンガ:コバタキミコ
ダンスク2020年6月号より転載)

▼魔物だらけの?プロダンサー界▼

ダンスのジャンルって?

ヒップホップにジャズにブレイクダンス。一般的に知られているストリート系のダンスはこれらだろうが、いざダンスに関わってくると他にジャンルがたくさんあることを知る。初めての人には多くのジャンルが一気に並列に並んでくる印象があるだろうが、実はそれらは時系列でつながるストリート系ダンスの進化の形として残っているスタイルなのだ。その時代を体験した世代にとっては、その都度の「新しいダンス」として各ジャンルを吸収していた。
次の世代はどちらかと言うと専門主義(特にヒップホップ)のダンサーが多く、指導メソッドが確立された時代にダンスを始めたキッズダンサー世代は多くのジャンルのレッスンを経験しており、高校ダンス部にいる経験者も同様に「多ジャンル系」だ。ジャズヒップホップや最近のスタイル系のダンスは、ヒップホップとジャズ両方のジャンルを踊りこなす技術から生まれている。

役立つダンス動画は?

もはやすべてのマニュアルが揃うと言っても良いYouTube動画だが、㆒体どんなダンス動画を見れば良いか迷うところでもあるだろう。基礎練習のレクチャー動画や振り付け動画、本番のステージ動画やMV風に作られたダンサーの制作動画などなど。いろいろ目移りしてしまうだろうが、気に入ったダンサーがいればそれだけに拘って見ていくのも、そのダンサーの幅や奥行きやつながりやクセを知るために面白いだろう。ただ、動画はあくまで平面的な視覚情報。ダンスはやはり立体的に、その場の空気感も含めて捉えるべきなので、生で良いダンスを味わう機会を積極的に作りたい。

ダンスのカルチャーって?

カルチャーが確立されているダンスは主にヒップホップのことだ。昔はまずカルチャーを知るべし、という風潮があったが、ここまでダンスが一般化し世代が新しくなると徐々にダンスとカルチャーが剥離していく傾向がある。カルチャーを知らなければいけないわけではないが、もしそこに興味が持ち、好きになれるならば、同じヒップホップダンスだとしても雰囲気は違ってくるだろう。そして、そのカルチャーや歴史は決してポジティブな側面ばかりではない、という事実も曲選びやファッションにおいて知識として知っておいて損はない。

曲選びと著作権

既存の曲のダンスでの使用には著作権が発生する。ほとんどの場合の使用には許可と著作権料の支払いが必要となるルールが存在する。ここでは書ききれないので、『ダンスク!』の第21号特集「ダンスと著作権」をぜひ参照されたし!


▲ポップをメインとしながらヒップホップとブレイクもこなす二松學舍大学附属は高校ダンスでは珍しいスタイル。

 

マンガで楽しむ超ダンス部入門#4

楽しいダンス部の人間関係

人の悩みのほとんどは他人を想うことで生まれる、という言葉通り、人間関係は楽しく人生を豊かにしてくれるが、こじれると悩みの種になるもの。踊って解決! とは簡単にいかないのだ。

▼誰がセンター?熾烈なポジション争い▼

体育会系?

強いダンス部はもれなく体育会系だ。練習中の規律や集中力、メリハリの効いた礼儀や上下関係など、取材時も気持ちが良いほどの動きと対応力がある。そもそもストリートダンスの世界は非体育会系、自由と個人を重んじるカルチャーから生まれているのだが、そこに体育会系のノリと規律がプラスされて、パフォーマンスとしてもダンス部ならではのシンクロ率の高いユニゾンや表現力が生まれているのだ。

ノリとやる気でクラスのリーダー?!

ダンス部に入りたいと思うタイプだからなのか、ダンス部に入ったからなのか、ダンス部の生徒はとにかくノリが良く元気。やる時は集中してやり、騒ぐ時は騒ぐというメリハリがいかにも高校生らしく、部活以外でもクラスや委員会などで中心になるタイプが多いという。ダンスはチャラいというイメージがつきがちなので、創部したての頃は礼儀や服装などをしっかり見直してから部活動を始めていたという顧問の声もよく聞く。赤点を取ったり生活態度が悪いと部活禁止などのルールも。たとえ忙しくても、学力とダンス技術の向上は意外とシンクロしていくのだという。要は生徒のやる気と集中力の問題なのだ

複雑な(?)人間関係

自主性と個性が出てくる高校1年生の時期はそれなりにトラブルが多いようだ。実力差や意見の違いに関してのさまざまな話し合いや揉め事を乗り越え、人間関係が落ち着いてくるのが2年生に上がる頃。その頃には自然にリーダーや幹部も決まり、大会出場や文化祭などに向けて部員が㆒丸となるのが理想の状況だ。女子が多いだけに人間関係の揉め事が多いが、自分たちのトラブルは自分たちで解決すべき。顧問としてはそこに介入するタイミングには気を配っているという。

熾烈なレギュラー争い!

その年のレギュラーとなるメンバー決めは部の伝統により異なる。
●最高学年全員がレギュラー
●学年関係なくオーディションによる選抜
の2つに分かれるが、大会によってメンバーを入れ替えたり(振り付けが同じ場合も)、複数のクラス(スモール12人以下/ビッグ12人以上)や大会にエントリーすることで、なるべく全員(特に最高学年)が出場できるような配慮も大事になってくる。

学校による引退時期の違い

公立高校の場合は3年の6月引退もしくは9月引退が多い。なので、夏休みの大会は2年生中心のチームと3年生中心のチームが入り混ざる状況にある。私立では、受験に向かわせる学校の場合は2年生の3月までの部活動が多いが、大学附属高校の場合は3年のギリギリまで部活動ができる学校もある。


▲リーダーシップをとり、チームワークを作ることでダンス部員は大きく成長していく(品川女子学院)。

>>#5-7へつづく



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