登美丘高校が優勝!岸和田市の高校生ダンスコンテスト:全チームレポート!

2021.04.12 HIGH SCHOOL

岸和田市ライオンズクラブデー
高校生ダンスコンテスト

 

▼▼動画レポート▼▼

 

2021年3月7日(日)
大阪・岸和田立浪切ホール
撮影:向井久仁

ダンスの力でコロナに打ち勝て!
緊急事態宣言明けの「学生自主」大会

 

文:石原ヒサヨシ(ダンスク!)

 2度目の緊急事態宣言が大阪府で解除されたのが、2月末のこと。その1週間後に行なわれたのが、「岸和田ライオンズクラブデー 高校生ダンスコンテスト」だ。岸和田周辺の高校と地元ライオンズクラブが協力し、今年で13回目を迎えるこの大会。昨年はコロナで中止となったが、今年は緊急事態宣言下でも着実に準備を進め、無事に開催を迎えることができた。
開催にあたって最も重要視していたのが、コロナの感染対策だ。運営の中心となった久米田高校が、自らが昨夏に出場したダンススタジアムのコロナ対策を参考に、出来うる限りの対策を施していた。その対策を以下に列記しよう。
・集合と解散のルート分離
・屋外にて受付〜アップ
・問診票による体調把握
・受付時にスタッフ立会のもとで全員検温
・着替え場所での人数制限
・スモール10チーム、ビッグ6チームを一つのブロックとして時間差で受け付け、出演後には速やかな退出。
・下手袖にてマスク廃棄、上手にて新マスク着用(マスクを外すのは舞台上のみ)
・結果発表・閉会式に残るのは顧問と代表2名のみ
・ブロック入れ替えのたびに舞台上と使用場所の消毒
・ドア係によるホールの換気
事前には出演者の健康チェック、現場ではとにかく密にならないこと、人と人との接触を減らすことを徹底していた。特筆すべきは、これらの対策が、学生が中心になって練られたもので、その人員やレギュレーションも学生たち主体で行なわれていたことだ。各担当の学生がそれぞれの役割をこなし、出演者の学生をしっかりと誘導する。高校生が高校生に従う。お互いの間には敬意と共感が流れていて、無観客で歓声を出せない代わりに、この大会ならではの素晴らしい雰囲気を作り上げていたと思う。運営以外にも、審査や司会進行も出場の高校生が受け持ち、まさに「高校生による高校生のための大会」と言えるのだ。

ほとんどの学校にとって久々の大会出場で、1年生チームは初舞台が多かったようだ。それなりの緊張感もあったが、それ以上に「舞台で踊れること」「人前で踊れること」「本番があること」が楽しい!と高校生たちは口々に語り、オンライン大会にはない刺激と興奮を噛み締めているようだ。特に、この日出場した岸和田周辺の学校は、ノリの良い気質の学生が多いため、ステージ以外ではルールに従って厳かな面持ちだったが、いざステージ上では自分たちを爆発させるような熱いパフォーマンスを次々に繰り広げてくれた。
スモールクラスの優勝は市立汎愛高校。動物をテーマにした作品作りという伝統を持っているが、一貫してコーチをつけない完全自主性にこだわっている。ビッグクラス特別賞の強豪・堺西も今年からコーチなしの体制。他にも自主制作にこだわるダンス部が結果を出していたが、どれも熱量と独自性を感じさせるパフォーマンスだった。
全体には1年生の出場割合が多く、コロナ禍の練習量の少なさからダンスのレベルが高いわけではなかったが、その頑張りとフレッシュさは今後に充分期待ができるもの。入賞した上宮、東百舌鳥、柴島、羽衣学園、三島などの強豪校はさすがの地力と伝統を感じさせるパフォーマンスだった。
ビッグクラスの優勝は登美丘高校。思えば、5年前にこの大会でバブリーダンスのネタが初披露され、その後に日本中を席巻したのはご存知の通り。この日はサザンオールスターズ「エロティカ・セブン」ネタを先輩たちから受け継いでの貫禄の優勝だったが、準優勝の久米田もしかり、新ネタの披露というよりも先輩たちの作品を「踊り継ぐ」形での出場が多かったように思う。コロナによって新作制作の時間がなかったからだろうが、この「踊り継ぐ」形は、高校ダンス部だからこそ許されるスタイルで、ダンスの教育的効果としては独自のものがあるように思う。先輩たちの想いをいかに受け継いでいくか、学校の伝統としていかに1つの作品を進化させていくか——。ダンスは必ずしも新しさや創作性だけに価値があるわけではない。その学校の「クラシック」をどう解釈して演じていくかに高校ダンスの評価点があっても良いのではないかと個人的には思う。
ともかく、この状況下でもダンス部大会は開催できるのだ。コロナ対策も、学生たちのチカラでできる。やれば何だってできる。その事実は、ダンス部のイベント関係者のみならず、オリンピックへと向かおうとする日本中を勇気づけるのではないだろうか。いつまで止まっていても仕方ない。知恵と行動と覚悟をもって前へ進もう!

 

 

スモールクラス

 

大阪府立貝塚高等学校(Homie)
ヒップホップに挑戦した1年生チーム。トップバッターの緊張感もあったけど、大きな舞台が経験できて良かった!

 

大阪府立泉陽高等学校(Flicker)
ポップダンスで揃えた強豪校の新人チーム。ベスト姿もファンキーでグルーヴィ!

 

関西福祉科学大学高等学校(KING MARIO)
スカーフ衣装でコロナ対策もバッチリなヒップホップチーム。後半はスーパーマリのテーマでかわいくまとめた!

 

大阪商業大学堺高等学校(SDDC8)
ノリの緩急が心地良いヒップホップチーム。女性のカッコ良さを表現!

 

大阪府立三島高等学校(Gladio)
ソウルフルな曲に乗せてスタイリッシュにロックダンスを決める。1年生チームとは思えないまとまりの良さを感じさせる。【岸和田ライオンズクラブ会長賞】

 

浪速高等学校(NANIWA FRESHERS CREW)
関西チームらしいファンキーなロックダンス。表情とキレの良さが気持ち良い!

 

大阪市立汎愛高等学校(翔梟)
汎愛らしい動物テーマの作品で、今回は「フクロウ」がテーマ。芸術的に仕上げる演出力・表現力はさすが!【優勝】

 

上宮高等学校(Phat Junkie)
上宮らしいノリの大きなヒップホップ。中盤のヌルっとしたノリの出し方はさすが強豪校!【3位】

 

大阪府立門真なみはや高等学校(Xeno)
初めてのコンテスト出場という緊張を感じさせないほど迫力のあるステージング。これからが楽しみ!

 

大阪府立長野高等学校(NGNDC)
こちらも初挑戦チーム。ユニゾンの良さから練習量の多さが伝わる。ステップの多彩さも印象的だ。

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