DCC:全国高等学校ダンス部選手権〜漢字二文字の表現を競うダンス部大会の特徴・歴史・想い

2021.06.01 HIGH SCHOOL

DCC:全国高等学校ダンス部選手権
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漢字二文字の表現を競うダンス部大会――その「特徴」「歴史」「想い」

2013年の第1回目から今年で9回目を迎えるDCC(全国高等学校ダンス部選手権)。 昨年は、コロナの影響でオンライン開催となったが、今年は8/18にリアル大会として復活する予定だ。 漢字二文字のテーマ性表現を競い合うこの大会では、これまでも数々のドラマが生まれた!

 

DCCで開けた私たちの未来〜2019年出場者の思い出

 

Case.1
悔しさが報われた悲願の優勝
by 同志社香里高校キャプテン(2019年優勝)=現在・同志社大学に在籍中

★ダンスタでの雪辱をDCCで果たしました!
2019年の夏、入賞だったダンススタジアムを終えてDCCまで、短い時間ではありましたが、私たちにとって最後の大会でもあったので、さらに良い作品を目指して納得がいくまで時間の許す限り作品の改良を続けました。舞浜アンフィシアターのステージは他の大会とは違い、お客さんとの距離が近い円形のステージなので、この特徴的なステージを活かした構成にこだわったことで、作品の見栄えが大きく変化したのではないかと思います。また、作品を踊り終えた直後に得点発表があるという進行は今までに経験したことがなかったので、当時の緊張感や高揚感は未だに忘れることができません。3学年で最後まで諦めずに作品を作り上げることができたことや、大好きな作品で優勝できたことが本当に嬉しかったです。これからもずっと私の心の中に残り続ける素敵な思い出です!


毎年審査委員長をつとめるテリー伊藤さんからの祝福!


リアルタイムの得点発表で最高得点を叩き出した!

Case.2
DCCだからこそ評価してくれた作品
by 品川女子学院高等部ダンスリーダー(2019年入賞)
=現在・第一志望大学の看護学科に在籍中

★私たちらしさを表現できる大会!
DCCは最も自信を持って私たちらしさを表現できる大会です。美魂(ミスコン)という2文字を表現した作品は、私たちが突き詰めてきた女性の美しさや強さをフリに取り入れ、どの角度からでも美しく見えるように意識しました。このようなミスコンならではの構成やダンスを評価してもらえることはとても嬉しかったです。自分たちが輝けるようなDCCという舞台で踊れたことは、ダンス部生活の中でも良い思い出として心に残っています!


品川女子の華やかなテーマ表現はDCCに相性が良い。


2019年の品川女子の活躍ぶりは、書籍『ダンス部ノート』でもドキュメントされた。

Case.3
DJタイムや東京ドームでの思い出!
by 駒澤大学高校ダンス部部長(2019年読売中高生新聞賞)=現在・駒澤大学に在籍中

★終演後のDJタイムと東京ドームでの思い出!
2019年のDCCでは、私は高校3年生で、学年全員で出場できる最後の大会でした。学年全体の作品だった「恋叶(メルト)」は、その時点で賞は取れておらず、どの大会でも悔しい結果でした。なので、学年全体でも個人としても最後やり切って悔いの残らない踊りをし、これまで支えてくれた家族やチームメイト、そしてコーチのためにも賞を持って帰れるように一段と気合いが入っていた大会でした。その大会で、素敵な賞をいただけて、副賞として東京ドームでも踊らせて頂けることが決まり、とても嬉しかったことを今でも覚えています。学年のみんなはとても明るくて面白い子が多かったので、終演後のDJタイムでもみんなで各自で大騒ぎしていました(笑)。他の学校の子達ともみんな一緒になって騒げたのが、とても楽しかった記憶があります! そして何よりも、みんなとあの東京ドームで踊ることができたということが本当に嬉しく楽しくて一生忘れられない思い出になりました。


読売新聞社賞はなんと東京ドーム巨人戦でのショー出演!


終演後はDJ KOOさんによる大盛り上がりのDJタイム!

 

バブリーダンスを最初に評価したのはDCCだった!

 

一般的に高校ダンス部のイメージといえばやはり登美丘高校の「バブリーダンス」だ。2017年当時、日本中を盛り上げる社会現象となった作品だが、実はダンススタジアムでは優勝していない。同時期に行なわれたDCCでは見事に優勝! 扇舞(ジュリアナ)というテーマで、1980年代のディスコダンスをキレキレのダンスと笑いで表現し、しっかりと評価されたのだ。その動画は、現在9,000万回を超える再生回数、コーチのakaneはその後、売れっ子振り付け師に、キャプテンの伊原六花はタレント・女優として活躍する。ものすごい影響力を持つダンス作品の出発点がDCCだったのだ。


伝説はココからはじまった!

 

漢字二文字だからこそダンスが面白い!

 

曲や映画には当然タイトルがつけられるものだが、ダンスにつけられることは少ない。チーム名や◯×ナンバーという紹介はされるが、ここが一般層にダンスを伝えにくくさせている要因だとも言える。DCCでは開催当初より作品にタイトルをつけ、しかも「漢字二文字」という制約を設けることで、観客に作品の表現方向を公平に伝えることを最大の特徴としている。また、最近のダンス部大会では創作ダンス部の台頭に見られるように、ストリート系のダンスであってもより学生らしい芸術表現や大衆性が求められる傾向があり、その意味でもDCCは時代に合った大会になってきたとも言える。ちなみに、過去のおもな優勝作品のタイトルは…
「勝利(しょうり)」by北九州市立高校(2013年)
「秀樹(ひでき)」by山村学園高校(2014年)
「修羅(しゅら)」by大阪府立久米田高校(2015年)
「愛翻(アイホン)」by北九州市立高校(2016年)
「扇舞(ジュリアナ)」by大阪府立登美丘高校(2017年)
「煇晴(ハレルヤ)」by大阪府立登美丘高校(2018年)
「刻韻(こくいん)」by同志社香里高校(2019年)
「燃愛(めろめろめーろ)」by大阪府立登美丘高校(2020年)
など。熱い想いが込められた王道ものやユーモアの効いた当て字まで、高校生の個性的なアイディアが詰め込まれている。出場校としては、タイトルをいかにダンスで表現するかが、とても難しく、また面白い点なのだ。


テーマに沿った衣装も楽しいDCC!

 

DCC(全国高等学校ダンス部選手権)のPOINT

★オンラインのみでのエントリー&決勝大会出場も可能!
★一般部門は10~40名のチーム編成
★参加費は無料

●エントリー締め切り:6月15日(火)→6月30日(水)
●映像提出締め切り:6月27日(日)→7月6日(火)
※緊急事態宣言が6月20日までに延長された事を受けまして、「エントリー期間」及び「映像の撮影・提出期間」を延長いたしました。
●予選結果発表:7月17日(土)

●決勝大会:8月18日(水)
●決勝大会会場:LINE CUBE SHIBUYA
(東京都渋谷区渋谷宇田川町1-1)
※新型コロナウイルスの感染状況によってはオンラインのみでの実施となります

 

>>エントリーと詳細はオフィシャルHP
https://dcc.jsda.info

>>ダンスク!webの過去レポート記事で大会の傾向と対策を練ろう!



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