優勝は帝塚山学院高校!DCC vol.10(全国高等学校ダンス部選手権)全チームレポート!

2022.08.25 HIGH SCHOOL

第10回全国高等学校ダンス部選手権
DANCE CLUB CHAMPIONSHIP(DCC)

 

>>昨年のレポートはコチラ

2022年8月24日@東京ガーデンシアター

オンライン予選を経て全国大会に揃った34チームのパフォーマンスを見ていきましょう!

レポート:石原ヒサヨシ(ダンスク!)
写真:今井タカシ

 

京都聖母学院高等学校
(美麗:びれい)
音の合間を縫うような音取りと緩急自在の音感表現。美しく拡散し収束していく華やかな展開に引き込まれる。(56点)※点数は公式得点(以下同)

 

仙台城南高等学校(宮城)
(深淵:アビス)
※出場辞退

日本大学明誠高等学校(山梨)
(幕開:スタート)
群の作り方と変化が多彩で斬新。曲とダンスがドラマチックに展開し、それが高校生のリアルな青春ストーリーと重なっていくかのよう。(57点)

 

駒澤大学高等学校(東京)
(私私:ワタシハワタシ)
シアトリカルな世界観と音作り、ウラを縫って余韻を楽しませるような音取りが独創的。主役を立てたストーリーの伝え方も斬新。高校ダンスを新しい次元に牽引するような作品だ。(67点)

 

武南高等学校(埼玉)
(脚色:えんたーていめんと)
スウィング感のある曲でクラシカルなエンタテインメント世界を作る。スピーディな展開の中での衣装映え・衣装替えも効果的だ。(74点)

 

東京都立狛江高等学校
(響音:シング)
選曲のキャッチーさ、動きや衣装のクリアさ、フォーメーションでの見せ方、展開の多彩さ、などが生み出す高揚感は狛江ならでは。チームダンスは各要素のバランス感が重要だということを感じさせる。(80点)

 

樟蔭高等学校(大阪)
(絡繰:オートマタ)
人工知能ロボットという樟蔭ならではのテーマ選びと表現力が秀逸。混沌・混乱・狂気が描かれてるが、例年の作品に比べるとやや抽象度が高く、狙い過ぎの感が。(65点)

 

目黒日本大学高等学校(東京)
(水神:しろへび)
冒頭の音取りとフォーメーションに若いセンスを感じさせる。後半からは同校らしいアグレッシヴな疾走感で駆け抜ける。(54点)

 

創志学園高等学校(岡山)
(㒯鳥:ベンヌ)
創作ダンス出身の岡山の強豪校。息を呑むような表現力と、輝く鳥を模した群舞の展開に引き込まれる。(65点)

 

埼玉県立草加東高等学校
(奮迅:ふんじん)
強めの和の音に衣装、アタックの強い動き。高校ダンスとしては常套のテーマなだけにもう一つヒネりが欲しいところだ。(52点)

 

高崎健康福祉大学高崎高等学校(群馬)
(革命:ウェーブ)
NakamuraEmiのメッセージ性の強い楽曲に音ハメしていく作品。曲の印象が強いだけに、曲負けしないよう全体のバランスを揃えたい。(46点)

 

豊田大谷高等学校(愛知)
(月着:アポロ)
続いてもJ-POP、ポルノグラフィティ「アポロ」をテーマにした作品。展開もあり、よく揃っているが、より高得点を狙うなら動きや音取りに独創的を持たせたい。(61点)

 

長野県上田高等学校
(畢生:ライフタイム)
純度の高いヒップホップチーム。体もよく効いているが、このスタイルだけでは勝ちにくくなっているのが現在のダンス部の現状。テーマの見せ方を再考したい。(52点)

 

鎮西高等学校(熊本)
(永友:ずっとトモダチ)
ワンオクの名曲を使って同校ならではのエモーショナルな展開。ビビッドな衣装や表情付けは同校ならではだが、もう少し音取りのバリエーションが欲しかった。(64点)

 

大阪府立堺西高等学校
(英傑:リバティー)
同校ならではの凛とした世界観と練習量に裏付けられたユニゾンの力と絵作りの巧さ。今後は音と動きの分離傾向を課題としたい。(65点)

 

大阪府立久米田高等学校
(地車:だんじり)
だんじりをテーマにした渾身のダンスタ優勝作品。パワーと統率力、弾力性のある群の動きで観客を惹きつける。(71点)

 

千葉敬愛高等学校
(秘美:ディア)
こちらもパワーあふれる全国トップレベルのパフォーマンス。群の見せ方が巧く、大所帯の優位点をフルに発揮していた。(68点)

 

北九州市立高等学校(福岡)
(宙旅:スペースアドベンチャー)
コンセプト、衣装、ダンスのバランスが良いエンタメ作品。浮遊感など宇宙を表現する動きのアイディアに溢れていた。(69点)

 

大阪府立汎愛高等学校
(白虎:こどく)
アタックの強い音取りがインパクト大。森から虎への衣装替えにもストーリー的に必然性があり、ドラマチックな展開に引き込まれる。(65点)

 

宝仙学園高等学校女子部(東京)
(変身:ファッション)
ファッションをテーマにしたチャーミングな作品。音選びや構成が刺激的、主役を立てた構成も見やすく、ラストのユニゾンの説得力も高い。(70点)

 

日本体育大学桜華高等学校(東京)
(覚醒:ルーツ)
衣装の色合いが鮮烈な純ストリートチームで、不思議な魅力を放つ。10人のメンバー編成に必然性があり、観客が捉えやすいパフォーマンスだ。(63点)

 

日本大学明誠高等学校(山梨)
(共鳴:ウィーアー…)
ワンオクの激情曲を使った得意のエモいパフォーマンス。フォーメーションの作り方や変化に斬新さを感じさせるが、もっと観客の視点を丁寧に誘導する意識が欲しい。(62点)

 

山村国際高等学校(埼玉)
(悪夢:マリオネット)
マリオネットをテーマにしたダンスタ優勝作品。トリッキーな動きと展開で、観客の心理を巧みに操る世界観作りが素晴らしい。(77点)

>>後半チームへつづく



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