SMALL優勝は目黒日大、LARGEは日大明誠【全チームレポート】マイナビハイダンFINAL 2026
2026.04.22 HIGH SCHOOL
LARGEクラス
さいたま市立大宮北高等学校 / crewRiSE
あえてダンスしない序盤から、踊りまくる中盤への展開がうまい。満面笑顔のハッピーLOCKIN!

東京都立狛江高等学校 / Soare.
狛江のイメージを裏切るようなダークでゴシックな世界観。群の作り方や赤い布の存在感が印象に残る。

武南高等学校 / Lunaris Lea
【7位】
男女のコンビネーションで魅せる歓びのダンス。サビのユニゾンの迫力は同校ならでは。

日本体育大学荏原高等学校 / 矢口渡
得意の身体能力と表現力を活かした多彩なパフォーマンス。何かのセレモニーのような仕上がりの作品だ。

朋優学院高等学校 / 白ツメ草
トライバルでトリッキー、シュールでフリーキーな圧倒的作品。オンリーワンの存在感!

奈良市立一条高等学校 / Abyssral
ストイックなビートにひたすらノリを重ね合わせていく。独創的な振り付けに必然さを醸し出せると、より共感力が増すはずだ。

福岡県立福岡講倫館高等学校 / FKD
強めの衣装に熱い日本語ロック、青春感のある振り付けと、バランス感が個性的。よりダンス力を高めたい。

大阪府立泉北高等学校 / FOXY
日本語曲に合わせたストーリー展開や独創的な振り付け、ソロと群舞の対比もうまい。

大阪産業大学附属高等学校 / BUDAHLIA
独自のダークファンタジー的な新作。踊りこなしていけば、より訴求力が上がりそうな作品だ。

大阪府立箕面高等学校 /80ogie sturm
得意のLOCK & POPを磨いて復活してきた感のある「みのだん」。大所帯のストリートダンスが両国の舞台に映える。

実践学園高等学校/BEAT $BOX
【3位】
鏡を巧みに使ってリリカルな表現。効果的な衣装替えも含めて、効果的な演出に優れている。

叡明高等学校 /AWESOMEST
ど迫力で蠢くようなHIPHOP。体幹の効きと音取りの巧みさが光る。

北九州市立高等学校 / Lil Garnet’s
猫の動きを模したソウルダンスと曲がマッチング。しなやかさとシルエットに余裕を感じさせる。

桜丘高等学校 / Belief
【5位】
大所帯での個性の活かし方、振り付けに見せないストリートダンス。その見本となるような超高校級のHIPHOPチーム。

東京都立拍江高等学校 / Rasz
狛江の群舞や構成力を活かした、ジャジィな日本語曲でのパフォーマンス。ダンスにスイング感が増せばより映えるだろう。

樟蔭高等学校 / TEAM 樟蔭
【2位】
細胞分裂のような有機的な群舞に、ソロやアクロバットの狂宴。形容し難い圧倒的芸術作品。

神奈川県立市ヶ尾高等学校 / 神奈川県立市ヶ尾高等学校ダンス部
生徒自主制作の究極と言える群舞。クライマックスが何段階にもあるようなハイテンション作品だ。

京都文教高等学校 / Zodiac
【8位】
グルーヴ、ニュアンス、ソロ、展開など、高校レベルのダンスを越えんとする意欲的なナンバー。

大阪府立柴島高等学校 / K-Jack
【4位】
全身をフルに使う動きで、説得力のあるステップを繰り出す。K-jackココにあり!という痛快なパフォーマンスだ。

京都聖母学院高等学校 / luminous
聖母ならではの女性らしさとスピード感のある展開。ユニゾンとフォーメーションの美しさはピカイチ。

日本大学明誠高等学校 / Helios
【優勝】
小道具作品の究極と言えるナンバー。多彩な展開からクライマックスへ向かうカタルシスが会場を惹き込む。

花巻東高等学校 / おともだち
ジャズのスタイルをベースに、友達テーマとホラーチックな演出でアクセントをつける。

細田学園高等学校 / The SEEK
【6位】
独自の表現で台頭してきた創作系チーム。場内シーンと静まり返るような神々しい美しさ。

横浜市立みなと総合高等学校 / MSD
トライバルなビートに独創的な振り付け。群舞の使い方やフォーメーションチェンジも印象に残る。

静岡県立浜松東高等学校 / STILL TIGHT
全員をうねらせて生み出すHIPHOPグルーヴ。構成と見せ方に独自性が伺える。

結果
【SMALL】
優勝:目黒日本大学高等学校/目黒deアイぶらっく
2位:豊田大谷高等学校 /TR13E
3位:桜丘高等学校 / Blues of Mischief
4位:大阪府立高槻北高等学校 / Master & Piece.
5位:武南高等学校 / “WARA”B-BOYZ
6位:大阪府立槻の木高等学校 / ブレイクする人ら。
7位:大商学園高等学校 / Da・luce
8位:駒澤大学高等学校 / Alter
【LARGE】
優勝:日本大学明誠高等学校 / Helios
2位:樟蔭高等学校 / TEAM 樟蔭
3位:実践学園高等学校/BEAT $BOX
4位:大阪府立柴島高等学校 / K-Jack
5位:桜丘高等学校 / Belief
6位:細田学園高等学校 / The SEEK
7位:武南高等学校 / Lunaris Lea
8位:京都文教高等学校 / Zodiac
【編集長後記】
先輩から後輩へ「想いがつながる」ダンス部大会
昨年から、両国での独立開催となった本大会だが、2回目にしてその存在意義がよりクリアになったように思う。
予選時期は冬から春先まで。そこで出場権を獲得したチームが、決勝大会「両国」への切符を手にする。一昨年まで両クラス計で16チームだったのが、昨年の独立開催からは46チーム、今年は50チームの出場と拡大した。
披露される作品は、新作というよりも、先輩たちが夏まで踊ってきたネタを「踊り継ぐ」形で、ブラッシュアップされるものが目立つ。チームによっては、予選時は3年生だった出場メンバーが卒業したのちに決勝大会が行なわれるために、メンバーが次の代へと入れ替わっての出場となっているようだ。
予選メンバーがほぼ決勝にも出る通常の大会とは違い、ここにハイダンならではの想いとドラマが生まれる。 先輩たちが遺した切符を受け継ぐ「想い」、汗と涙で踊り続けた作品に込める「想い」。
予選と決勝でメンバーやネタが違うのはおかしいのでは?という批判の声は置いておいて、こういった想いが「つながる」ことは、高校ダンス部の魅力の一つと言える。
360°ステージの特殊性や、演出のスタイリッシュさ、ストリートカルチャーの現場体験というだけではないハイダン独自の存在意義。「両国行き」という価値が近年上がってきたのは、こういった想いとドラマと「つながり」が会場に充満しているからこそなのだろう。
会場にかけつけた(髪色が派手になった)卒業生たちの熱い応援の姿を見かけるたびに、そう実感する。
大会全体としては、先述の通りの継続作品に加え、新ネタの作品がせめぎ合う構図となった。
継続作品の、さらなる仕上りや、新メンバーによる渾身のパフォーマンス。あるいは、新ネタのフレッシュさや緊張感、産み落とされたエネルギー。
結果的に、SMALLが目黒日大、LARGEは日大明誠と、昨年に結果を残した継続作品が優勝を飾った。作品の仕上がり具合や、新メンバーによる新たな魅力も感じさせたが、個人的には何度も見た作品でもあるので、それほどのインパクトはなかった点は否めない。この結果を踏まえての新メンバーによる新作で、どう出るかは非常に楽しみだ。
またSMALLの順位は、個人的には違和感が残る部分もあったが、もちろんジャッジは審査員の主観次第ではあるものの、そこをイベント側は言い訳にせずに、なるべく公平性を伝えられるジャッジの選定やシステムの確立を目指してほしい。
なお本大会では昨年にあった、上位チームによるチャンピオンステージは廃止されており、この変更には賛成の立場だ。
同様に、同大会独自の「項目別ジャッジシステム」の是非を今一度検討してほしいと思う。
高校生たちの「両国」への想いに真正面から向き合うために、「学生ファースト」を大事にしたより良い大会に成長していくことを願います。
レポート:石原ヒサヨシ(ダンスク!) 撮影:大塚洋介










