優勝は【大商学園】全日本高校ストリートダンスクライマックス2026 FINAL

2026.08.25 HIGH SCHOOL

全日本高校ストリートダンスクライマックス
〜2026 FINAL〜

2026年8月22日@パシフィコ横浜

 

ダンスク!的PICKUPチーム

 

※各チーム写真は後日に掲載します。

今回のレポートは全チームではなく「気になったチームだけ」に絞らせてもらった。
予選から何度も見ているチームもいるし、正直、なかなか筆が進まない作品もあるのだ。

これまで10年以上ダンス部の大会をレポートしている個人的なバロメーターなのだが、良いダンスを見ると「書きたい」「伝えたい」と思うし、表現も形容詞も無理なく出てきて、書いていても楽しい。

しかし、そうでないダンスに関しては、なかなか筆が進まないのが正直なところだ。
課題点ならすぐ出てくるのだが、全体レポートではそこを書かないスタンスなので、なかなか表現が難しい時もある(個別には時々アドバイスさせてもらっています)。

というわけで、全チームレポートは他の大会に譲るとして、今回の「クライマックス」で、ピンと来た、グッと来たチームを紹介していこう。

レポート:石原ヒサヨシ(ダンスク!)
写真:Takeshi Murakami/ADHIP


 

東京都立狛江高等学校
Rasz
名曲「くちばしにチェリー」でスイング感を押し出したダンス。構成や群の動かし方は相変わらず素晴らしく、衣装の赤アクセントや幕を使った演出も見事に構築されている。

 

品川エトワール女子高等学校
EDC family
個々人の持ち味や技が光る。流れるような構成とフォーメーション移動、ワックの揃いで圧倒する。

 

大阪府立柴島高等学校
K-JACK
シルエット、躍動感、音感などのバランスがバチっとハマるK-Jackスタイル。巧みな視線誘導で観客の興奮をうながす。

 

京都文教高等学校
DiMaria
ソウルストリートが見えるようなコーディネートとグルーヴ。群衆から抜け出てくるような、変わる変わるのソロが気持ち良い。

 

大阪府立箕面高等学校
Jaziie Roots
FUNKを体現するような鋭角的な前半から、しなやかにGROOVEする後半へのノリの振り幅に引き込まれる。

 

静岡県立浜松東高等学校
BRIM OVER
個々人の最大限をうまく群のダイナミクスに使ったダンス。ワントーンを貫く潔さもカッコいい。

 

浪速高等学校
BEAST
個性を活かしつつ素早いコンビネーションとユニゾンで展開、エンディングの全員ウィッチウェイが気持ち良い!

 

天理高等学校
Soul Factory Steppers
浮遊感を感じさせるようなダイナミックなHIPHOP。激しい動きに合わせた無表情が逆に印象に残る。

 

 

叡明高等学校
AWESOMEST
まるでコンテンポラリーのような抽象表現を形にするHIPHOP。群の大きな動かし方と視線誘導が繊細だ。

 

白鵬女子高等学校
Obsidian Thea
鍛え上げたフィジカルとチームワークでフレッシュなFUNKを表現。JB的シャウトに合わせるアクションが遊び心満点。

 

奈良市立一条高等学校
Abyssral
ヌルっとした質感で、混沌としたまま蠢くような群舞が素晴らしい表現系HIPHOP。

 

大阪府立高槻北高等学校
Master & Piece.
力の抜き加減が本来のLOCK DANCEのムードを醸し出している。脱力して音楽に乗る(フロウする)ことで、心地よいミュージカリティ(音楽性)が生まれているのだ。

 

東海学園高等学校
TGDC.Power
音の取り方とカラダの使い方が斬新でバリエーション豊か。ストイックな1曲使いながらダンスが雄弁に語っているような印象だ。

 

桜丘高等学校
RUTHLESS
全身をフルに使ったグルーヴが強力。個々の力を最大活用し、シンクロに頼らない、ある意味で高校ダンスHIPHOPのアンチテーゼのようなチーム。

 

神奈川県立市ケ尾高等学校
神奈川県立市ケ尾高等学校ダンス部
派手な演出と迫力で押す冒頭とエンディング、中盤はフォーメーションと音取りの質感で見せる。生徒自主制作特有のエネルギーが唯一無二。

 

樟蔭高等学校
TEAM アポカリプス
表現力、技術力、演技力が生み出す、ドラマティックで壮大な世界観。破壊と再生、救済というようなイメージが浮かび上がる。

 

二松学舎大学附属高等学校
チーム二松
序盤はレゲエでグルーヴ、中盤から得意のPOPダンスと、2部構成のような表情の違いを楽しめるストリート作品。

 

二松学舎大学附属高等学校
Butterfly effect
ミュージカリティを保ちながらさまざまなジャンルを織り交ぜてくる。個性の際立ちもストリートダンスらしさを伝えてくれる。

 

三重高等学校
元気ブリバリエブリバディ
相変わらずの元気と笑顔を見せてくれるシリフレ。これぞ青春!な、高校ダンスの変わらぬ魅力。

 

大商学園高等学校
Da・luce
冒頭から惹きつけられる表現力とチームダンス技術。出だしとシメの絵の重要性に気づかされる。このカッコ良さと艶やかさはダンス部女子の憧れの的になるだろう。

 

細田学園高等学校
The SEEK
ストリングスの中で自ら音楽を奏でていくような動きに息を呑む。トリを締めるに相応しいチーム。

 


【結果】
優勝:Da・luce/大商学園
2位:The SEEK/細田学園
3位:Abyssral/奈良一条
4位:TEAM アポカリプス/樟蔭
5位:Obsidian Thea/白鵬女子

特別賞:Obsidian Vega(白鵬女子)/AWESOMEST(叡明)/Rasz(都立狛江)


【総評】
ストリートダンスを大会名に謳っているだけあり、ジャッジはJAPAN DANCE DELIGHTで活躍した目の肥えたベテランばかり。
だからと言って、オールドスクールやHIPHOPに有利なわけではなく、クラシカルなストリートスタイルには逆に審査が辛い印象もあった。

というところでは、ジャッジが見慣れていないようなスタイルのチーム、高校生らしいフレッシュさを作品に押し出したチーム、ストリートダンスを使って新しい表現をしようとするチームなどには、どんどん挑んでほしい大会だ。

ちなみに、今回の取材はジャッジ席のすぐ後ろ、ステージから5mぐらいの位置で見たのだが、同じ国立大ホールでも、ダンススタジアムはジャッジ席の位置がステージから50mほど離れた後方。ダンスの見え方としてこの違いはかなり大きい。この違いを意識して、パフォーマンスを変えられるチームは次回からそうした方が良いかもしれない。

また、連日開催のJAPAN DANCE DELIGHTも高校生にはぜひ見てほしい大会だ。
長きにわたって、ストリートダンサーたちの登竜門であるこの大会なので、高校ダンスだけではなく「良いものから学ぶ」「動画ではなく現場で見る」姿勢を大事にしよう。



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