【DCC】優勝は目黒日大!12人以下チームで初!【全チームレポート】DCC vol.14
2026.08.29 HIGH SCHOOL
1stステージ:Cブロック
沖縄県立小禄高等学校(沖縄)
(結彩:ユナイト)
5/29/32=66
地元アーティストの曲をレペゼンした、強い気持ちと決意に満ちたHIPHOP。

埼玉県立坂戸高等学校(埼玉)
(戦華:せんじょうにさく)
4/31/38=73
高速ワックの激しさとユニゾン力を武器に、大所帯で展開していく。旗もダイナミックな絵を作る。

東京都立狛江高等学校(東京)
(赤艶:くちばしにチェリー)
7/34/37=78
狛江らしい、曲のムードを基調にした完成度の高いエンタメ作品。小道具や衣装替えに鮮やかなサプライズが。
FINAL STAGE進出

大阪府立汎愛高等学校(大阪)
(花火:ハナビ)
5/29/37=71
生徒自主制作による「花火」をテーマにしたエモーショナルな作品。青春の刹那を花火の儚さに込めた。

創志学園高等学校(岡山)
(秘事:わたしのあかいくつ)
6/30/35=71
昭和のメロドラマ曲を使った異色作品。多彩なフォーメーションが見どころ。

光ヶ丘女子高等学校(愛知)
(靴訴:くつう)
5/27/34=66
テーマと振り付けのシュールさが秀逸。無表情さも逆に印象に残る。

新田高等学校(愛媛)
(洒落:スウィング)
4/29/30=63
少人数ながら個々のグルーヴとフィーリングが光る。ダンスへの情熱と愛情が伝わる。

大商学園高等学校(大阪)
(品格:エレガント)
7/34/42=83
見るたびにグルーヴとムードが良くなるエレガントな作品。スキルと表現力もさることながら時間軸と空間軸の構成が素晴らしい。
FINAL STAGE進出

関西学院高等部(兵庫)
(靁輝:トール)
4/31/37=72
立体的な展開、ソロと群をうまく対比させながら大所帯のボリューム感と立体感で押す。

大阪府立柴島高等学校(大阪)
(未完:いま)
5/30/37=72
柴島特有のユニゾン力がリリカルなメッセージで伝わってくる。青春の刹那が伝わってくる。

大阪府立久米田高等学校(大阪)
(荒神:すさのお)
5/29/38=72
久米田らしい、高校ダンスらしい大所帯作品。テーマ消化とユニゾンの迫力が印象的。

樟蔭高等学校(大阪)
(人生:わたしたちはしをいだいていきていく)
10/36/43=89
感性に訴えかけるコンテンポラリー作品。命には意味はなく、ただ存在がある。といううようなイメージが伝わってくる。
FINAL STAGE進出

FINAL STAGE結果
審査員が代わり、審査点も変更(表現力を10点増/技術力を10点減)してのFINAL STAGEへ。
優勝:目黒日本大学高等学校:91点(表現力58点、技術力25点、独創性8点)
2位:鎮西高等学校:86点(表現力52点、技術力27点、独創性7点)
3位: 日本大学明誠高等学校:85点(表現力53点、技術力24点、独創性8点)
4位:帝塚山学院高等学校
5位:樟蔭高等学校
6位:細田学園高等学校
7位:東京都立葛飾野高等学校
8位:大商学園高等学校
9位:東京都立狛江高等学校
10位:武南高等学校


【特別賞】
<オーディエンス賞>日本大学明誠高等学校
<ベストストーリーテリング賞>大阪府立柴島高等学校
<Chiyoda賞>鎮西高等学校
<Hydro Flask賞>武南高等学校
<ミライト・ワン賞>鎮西高等学校
<ginjiro賞>福岡県立福岡講倫館高等学校
<ニチレイフーズ賞>日本大学明誠高等学校
<アクエリアス賞>山村国際高等学校
<NURO賞>光ヶ丘女子高等学校
【総評】
DCCに見る「ストリート×表現」の新時代
DCCの多様性
今年で14回目を迎えるDCC(全国高等学校ダンス部選手権)。
第1回目から取材していて、途中では審査員も務めさせていただいていた。
2017年の6回目には、登美丘高校「バブリーダンス」が優勝して、その後に社会現象となり、本大会のアンバサダーを務める伊原六花を輩出している。
DCC は、漢字2文字の表現性の審査を重んじる大会であり、漢字の再現性自体というより「表現」という部分で、より一般にも伝わるダンス作品が、主催のエイベックスによる華やかな演出もあって、広くインパクトを残している印象だ。
登美丘らのエンタメ作品を始め、帝塚山や樟蔭の芸術性の高い作品、武南の青春ブレイキンなどなど、毎年多様性も増し、レベルもアップしている。
ここでまず、高校ダンスのレベルの向上を「技術力」「作品力」「表現力」に大別して、その要因を探っていこう。
レベルアップの理由
「技術力」は、基礎練習の精度が上がっていることがまず理由にある。外部コーチの導入などで指導体制が整ってきていることや、幼少の頃からダンスをやっている、いわば「エリートダンサー」達がダンス部に入ってきている状況は、取材をしていても毎年ヒシヒシと感じる。
「作品力」は、外部コーチが兼ねる振り付けのレベルが上がっていること。そして、その世代が若くなり(元ダンス部員も多い)、作風自体も新しくなっていることが大きい。ストリートでは、ニュースタイルと言われるメリハリの効いた動きや、コレオやコレオ系と呼ばれる演技や所作を模した振り付けが近年では目を引く。また、創作ダンス系では従来のクラシカルなスタイルをベースに、アヴァンギャルドなイメージや衣装を纏うような斬新な作品が、若い世代の振付師によってリリースされている。これらの作品性は、すでに高校ダンスのレベルを超えていると言っても差し支えないだろう。
同時に、高校生らしい斬新な発想やフレッシュなエネルギーを注入した、従来からのダンス部らしい作品の魅力も失われたくないものだ。
そして「表現力」。本大会も重点を置いているポイントだ。
元々ダンスは表現であるので、ストリートであろうとエンタメであろうと表現であるのに変わりないのだが、作品作りにおいてより意識されてきた理由は、5~6年前からの創作ダンス部の参入によるところが大きいだろう。創作ダンスは元々、学生らしくテーマ性や表現に重点を置く歴史があり、その影響がストリート勢に対抗意識を芽生えさせ、表現への意識向上へとつながった。加えて、海外の新しいストリート系チームの作品の動画からの影響も大きいだろう。
表現するストリートチーム
今大会でも「表現系」チームは顕著であり、1stステージでもFINALでも圧倒した目黒日大や、小道具大道具使いで独自の存在感を持つ日大明誠などのニュースタイル勢もそれにあたるだろう。
また、今大会では見られなかったが、HIPHOPスタイルに抽象的な表現や質感を加えてくるチームも近年では台頭してきた。個人的には「表現系HIPHOP」と呼んでいるのだが、例えば関西の奈良一条や東海地区の天白や浜松東、関東では叡明などに注目している。いずれも、ダンス部OGOB含む若い世代のコレオグラファーが発信元になっている。
これからは、ストリートダンスも表現の時代。
技術だけでない、スタイルだけでない、グルーヴ追求だけない。
それらをもって何を表現するか?
その意味で、漢字2文字での表現性を出口とするDCCの活躍チームの動向に、今後も注目したい。
レポート:石原ヒサヨシ(ダンスク!)







