部活を通して鍛えられる創造力が優勝のカギ!文武両道な「神奈川県立川和高校」
2016.08.08 REPORT
今年3月に行なわれたダンススタジアム新人戦 東日本大会ではビッグクラスで優勝! 今夏のダンススタジアム関東・甲信越大会でもビッグクラスで優勝! 優勝続きの川和の㊙︎は切磋琢磨された「創造力」にあった?!
レポート:石原久佳(ダンスク!)
神奈川県下でもトップクラスの進学校である県立川和高校は、部活と学業の両立なんて当たり前❗️
日常の授業からしっかりと勉強に励み、メリハリをつけて部活に取り組んでいる生徒がほとんどなんだって?? 部活動への参加率95%以上というから驚き❗️
ダンス部は週6回の部活動に加え、朝練・昼休み練も部員が自主的に行なっていますが、学業に支障はなく、かえって文武両道の相乗効果が生まれているようです✨
華やかな衣装と大人数を活かした細かな構成が特徴の川和高ダンス部。振り付けから曲編集、衣装作りまで、全て部員たちで作っています!
この日も、衣装の型作りをする部員やパソコンに向かって音探しをする部員が、練習場である教室の端で黙々と作業に取り組んでしました❗️
その他の1年生は別教室で基礎練や振り付け練習を繰り返し行ない、2年生はグループに分かれて作品の構成を話し合い?
このダンス部の指導を行なっているのは、15年間川和高校を見ているダンサーのyoppyコーチ。
コーチを務めるプロダンサー
yoppyコーチ
「私がダンスを作ってあげるのではなく、“自ら作ることができる子“を育てたいと思っています。みんなで色々もがきながらたどりついた答えが私の予想以上だったときが、コーチとしては一番嬉しいですね。人間関係に関しては、1年生のときに「今、いろんな人とうまく付き合えなかったら、大人になっても一緒。変わるべきなのは自分であって、他人じゃない。どんな人と出会っても楽しめるような器を持つことができれば、楽しいことばかりだよ!」と言ってあげるんです。そうすると、みんなで活動することが楽しくなって、朝練や昼練をするほど部活に行きたくてしょうがなくなるんですよね。今の1年生にも、早くそういう気持ちになってもらいたいです!」
近年ではほぼ実技指導はせず、部員たちから生み出されるたくさんのアイディアに対して、ヒントやアドバイスをする監督のような存在のyoppyコーチ✨
「最近はダメ出ししかしていませんね(笑)」というコーチですが、部員たちからは「ヨッピー!」と愛称で呼ばれ、厳しい指導の中にもしっかりと信頼関係が築かれている様子がうかがえました??
近道はせず、チーム全員で試行錯誤しながら作品を作ることを一番の意義とし、全員参加で大会に挑むことで仲間とのコミュニケーション能力やチームワークを育てる。
メリハリのある学校生活と、切磋琢磨された創造力が大会での成果に繋がっているのですね❗️
県立川和高等学校
■部員数:89人(1年35人/2年29人/3年25人)
■活動時間:週6回/平日3時間、土日6時間
■ジャンル:ヒップホップなど
■最近のおもな成績:
神奈川県高等学校ダンス新人大会優勝、ダンススタジアム夏の新人戦東日本大会ビッグクラス優勝、ダンススタジアム関東・甲信越大会ビッグクラス優勝など
■振り付け:部員たちのアイディアをコーチが都度チェックしながら制作