チアもヒップホップもハジける!USA School & College Competition 2016全チームレポ!
2016.08.20 REPORT
残暑も厳しい8月20日@駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館で行なわれた「USA School & College Competition 2016」。
チアダンス主体で、アメリカの組織が母体であるこの大会は、照明のない、広くて正方形に近いエリアを見下ろすという格好のステージで、ストリート系ダンスチームとしては慣れない場ではあるが、こういった場でチアダンサーや関係者と交流が生まれていくのは素晴らしいこと❗️
また、フォーメーションを広角に立体的に見せることができるという点でも、他の大会と違う取り組みがいがある部分と言える?
さっそく「Hip Hop部門」に出場した12チームのパフォーマンスを見ていこう。
01:共栄学園高等学校(Spread)
最新ストリートファッションをまとって雰囲気たっぷり。ヒップホップの重さやキレやメリハリがもっと出てくると良いチームになっていくだろう。後半の楽しげにバウンスしていく感じの方が似合っているかも。
02:東野高等学校(H.D.T)
4位
本大会では異色だろう、「顔で踊る」ダーク系ヒップホップチーム。シンクロ率の高さやジャンプの揃えなどから、相当な練習量と緻密さが伺える。中盤で楽しげに一転する部分をもっと掘り下げて、意外な展開を広げても良かったか。
03:安田学園中学高等学校(Y.D.C)
フォーメーションを360度対応にして、本大会ならでは見せ方を考えているチーム。緊張からか、振り付けを「置き」にいってしまった前半に比べて、後半のニュージャックスイングでの楽しげな表情が好感度高い。
04:共栄学園高等学校(Crew)
ベストインプレッション賞
最新のヒット曲ミックスを全身を使って表現。ありそうでない2トーンの衣装の視角効果を振り付けに取り入れても良いだろう。
05:昭和第一学園高等学校(popcorn)
ステージに収まりきらないほどの大所帯だが、初心者ながら体の中心で踊る意識が浸透しているため、群で見せる迫力を生み出せている。フォーメーションのバリエーションや移動のスピード感をより加えることができれば、面白いチームになりそう。
06:東海大学付属高輪台高等学校(Beat Infect)
会場から黄色い声援を浴びた元気印の男子チームは、ヒップホップとブレイクの基本ムーヴを混ぜて構成。ダンスを好きな気持ちと、もっと丁寧に深く踊る意識を持って、自分たちのカッコ良さを追求していってほしい。
07:共栄学園高等学校(CAMARADE)
同校3チーム目は、シンプルながら見栄えの良い衣装のチーム。安定と意外性を行き来する振り付けが素晴らしい。ステージを立体的に使ったフォーメーションも、他のチームが見本にすべき完成度の高さだ。
08:山村学園高等学校(☆Triumph☆)
2位
創作性に定評のある同校は、広いステージを効果的に使った隊列チェンジが光る。個々のスキルよりも、ユニゾンやカノンなど群の見せ方に重点が置かれている。各曲レベルのバランス調整がやや気になった。
09:岩倉高等学校(IDC)
ファッションと選曲にセンスの良さが見られる男女混合チーム。コンセプトは良いだけに、今後は動きのバラツキをどう解消していくかがポイントだ。
10:専修大学付属高等学校(GIRA f Fouse)
1位
高校ダンスには珍しい、スタイリッシュなハウスをメインにするチーム。きちんとステップで見せていこうという意識や、思い切った1曲使いが、心地よいグルーヴを生んでいる。
11:東海大学付属高輪台高等学校(Hop Booty Jr.)
3位
表情が良く、練習量を感じさせる女子チーム。振り付けは良いだけに、あと10センチ動きを大きく、あと5センチ重心を低くするだけで、かなり印象が変わってくるだろう。
12:実践学園中学高等学校(BEAT $BOX)
ミリタリー衣装を活かしたオープニングから、楽しさ・フレッシュさを前面に押し出した中盤。華のあるチームだけに、今後の成長に期待!
レポート:石原久佳(ダンスク!)