ビッグクラス優勝は山村国際!「ダンスタ新人戦東日本大会」全6oチーム写真付きレポート#1

2018.03.31 REPORT

21〜40からつづく>>

 

41)東京都立高島高等学校
都立高常連のダンス部は、重心の低いヒップホップにジャングル探検隊のコンセプトを乗せる。高校生らしい作品。

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42)東京都立福生高等学校
ベリーダンスの衣装でパンキングやタットを織り交ぜていくという秀逸なコンセプト。これからのスキルアップで化ける可能性が高そうだ。

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43)千葉敬愛高等学校
強豪校ならではの力強いユニゾンは相変わらずだが、それに比べてソロプレイや見せどころが弱く、構成力がいまひとつ。強豪校だけに求められる評価は厳しくなっていしまう。

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44)実践学園高等学校(東京)
アグレッシブな和ものアプローチだが、淡々とした印象になってしまうのは音の取り方に原因がある。音取りのバリエーションを増やし、強弱をもっと意識しよう。

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45)東京都立清瀬高等学校
ミドル系からスタイル系、R&Bへと数種類のヒップホップを踊りこなす。衣装とダンスの相性がイマイチか。

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46)千葉県立柏井高等学校
ピンクパンサーのテーマの1曲使いに合わせてアダルトなムードで展開。単調な印象が否めないので、フォーメーションや移動で見せられると変化が見えて良いだろう。

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47)千葉県立幕張総合高等学校
例年よりしなやかで情感的なヒップホップ表現だが、これが1年生とは思えないハイレベル。一筆書きのような勢いと力強さを感じさせる。

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48)神奈川県立横浜平沼高等学校
演出ではこの日一番。ショッピングをテーマにした女子のアレコレをうまくダンスに落とし込んでいる。衣装の完成度が上がればバッチリ!
【3位】

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49)神奈川県立光陵高等学校
続いて、パロディ度No.1の「イモトダンス」。笑いの後に感動と余韻を残す、よく練られた作品だ。
【優秀賞】

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50)東京都立足立新田高等学校
本大会では最も創作ダンスに近いアプローチだが、ジャズのスキルも高く、よく練習されているので、本大会ではどのような評価に分かれるか。

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51)錦城高等学校(東京)
まず赤い手袋の演出効果が高い。センターを変えるごとにチームの印象が変わるといううまさも。技術的に高いわけではないが、しっかりと見せ方がわかっているチーム。

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52)神奈川学園高等学校
まさかの忍者ハットリくん始まりから、中盤はシリアスに、そして再びハットリくんに戻るという意外な展開。

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53)宝仙学園高等学校女子部(東京)
ゾンビメイクで、声を張り上げ気合いの入ったアゲアゲのダンス。とっ散らかった印象もあるが、ここまでの気合いの漲りは気持ち良い。

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54)東海大学菅生高等学校(東京)
ソウルダンスに乗せて学生vs先生という構図のストーリー展開。スキルや完成度を追い求めるだけじゃなく、こういう自由な発想とチャレンジ精神こそが高校ダンスの醍醐味と言える。

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55)東京都立北園高等学校
これまた等身大の高校生らしさをダンスで表現した作品。実はやりそうでやらない直球の制服ダンス、このままCMの依頼が来そうな完成度とフレッシュさだ。

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56)神奈川県立相模原総合高等学校
キレを重視したヒップホップだけにメンバー間のバラつきが目立つが、全体のレベルを丁寧にならすように練習していけば良いチームに成長するはずだ。

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57)八王子実践高等学校
かなりの大人数でミサのような神聖な雰囲気を作り、一転アグレッシブな展開。やや大人数を持て余した場面もあったが、全員でのユニゾンは大迫力だ。

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58)明治学院東村山高等学校
貴婦人のようなムードたっぷりな衣装で、しなやかに叙情的に舞い踊る。大人数だが、目線の散らし方がうまく立体的に楽しめる。宇多田ヒカルの曲も見事にハマっていた。
【横浜市長賞】

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59)成城学園高等学校(東京)
続いても、歌姫の椎名林檎を使った作品。曲世界にマッチしてゴージャスに決めた。

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60)埼玉県立草加東高等学校
最後はストリートらしいパワフルなヒップホップ。踊り分けや緩急がうまく、この人数に必然性を出す振り付けになっている。

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<所感>
一気に出場校が増えたためか、上位陣とそれ以下の力量の差が顕著だったように思う。特に差が出るのは、音の取り方、下半身の安定感、フォーメーションでの見せ方だ。

初心者校に目立つのが集中力の不足。もちろん一生懸命にやっているのだろうが、板付き時の止まり方や、ダンス中の移動時の気の抜け方、ハケの時のだらしなさなどにそれは現われてしまう。

あと、終演直後に「ハイ」とか手拍子による終了の合図をするのは個人的には賛成しない。あれは練習時にやることで、本番はそれで覚えたタイミングで終われば良いだけのこと。
直後に「ハイ」と言われてしまうと、それまでのダンスの世界観というかマジックが解けてしまったようで、見ているこちらも冷めてしまう。観客をマジックにかけること——-それがステージの基本ではないだろうか。

また、これまで強豪校と呼ばれる学校が苦戦する姿も目立った。先輩たちの実績によるプレッシャーのもと、与えられた条件(部員数やレベル)で成果を出していくのはよほど難しいことなのだろう。その中でも、チャレンジングな作風で進化し、しっかりと成績を残した、狛江、駒澤、川和、山村国際などは尊敬に値すべきところだ。

スモールクラスのレポートでも書いたが、本大会は審査席が遠い。それによって印象が変わってしまうのは、本戦は舞台前で、ウィニングダンスは二階席で見た山村国際のパフォーマンスの印象の差で確認した。

だからこそ「対策」する必要がある。

関係者の話では、登美丘や同志社香里が活躍した西日本の新人戦は驚くべきレベルだったという。西高東低のレベル差はなかなか埋まらないのだ。
自分たちのダンスを完遂するのはもちろんのことだが、それに加えて敵を知ること、大会を知ること、会場や条件を知ることが、勝つためにはさらに求められる、ダンス部の2018年度の戦いになることだろう。

(DANSTREET/ダンスク!編集長:石原久佳)

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