浪速のクールビューティー!ヒップホップダンサー「KYOKA」自分が好きなことを突き詰める!
2017.04.07 INTERVIEW
日本でナンバーワンの若手ヒップホップダンサーと言えば…
KYOKA
from RUSH BALL
しかいないでしょう!!
並み居るヒップホップの若手バトラーをおいても、抜きん出ているKYOKAの存在感。
ダンススキルはもちろん、雰囲気やファッションセンス、キャラクター、ライフスタイル、ルックスや言動まで、ヒップホップをダンスだけでなくカルチャーとして捉えるならば、彼女ほどそのカッコ良さを全身で体現しているダンサーはいないのです。
KYOKAは1996年4月24日大阪生まれ。
キッズ時代からRUSH BALLで相方のMAiKAとともに、スーパーキッズダンサーとして一躍人気者に。
ティーン時代には、大人のプロダンサーも混ざったバトル大会(JUSTE DEBOUT、WDCなど)で、国内予選を1位で通過、世界大会でも大活躍するなど、彼女の活躍はストリートダンス界でも「事件」と言えるほどのことでした。
▲JUSTE DEBOUT 2016 HipHopでは日本人初優勝の快挙! KYOKAのムーブはとにかくエグい!
そんなKYOKAも21歳。
昨年は大病から見事に復活し、初の世界大会優勝を果たしました。
持ち前のしなやかさ・パワフルさに加え、大人の女性のクールさや美しさも備えています。
先日、講師をしてくれた「ポカリ×ダンスク!ガチDANCEサポート」でも、参加した高校生から「カッコいい!」「カワイイ!」「顔小さい!」「めっちゃ細い!」という嬌声が上がり、あっという間に女子高生ダンサーをファンにしていたKYOKA。
この日はワークショップ後にインタビューができたので、お届けしますねー☆
スバリ!テーマは「自分だけのカッコ良さ」
インタビュー&文:石原久佳(ダンスク!)
大人に負けないために大きく踊る癖がついていた
*キッズダンサーの頃から順調にキャリアを積んでいる気がするね。
キッズからやってるだけに、今でもキッズとかティーンのイメージを持っている人が多いんですけど、私ももう21歳なんですよね(笑)。自分の中では、キッズから中学生へ、中学生から高校生へと成長するたびに、いろいろ考えて踊り方を変えてきているんです。出る大会の部門も変わるし、相手も変わってくるから、それほど順調ってわけではないんですよ。
*でもキッズの頃からボディコントロールの素晴らしさが変わってないよね。大きく踊るところとか。
私が子供の頃ってキッズダンサーってまだ珍しかったから、大人に負けないために大きく踊る癖がついていた。それが今でも染み付いているのかもしれませんね。
*相方のMAIKAの存在は大きい?
大きいですね。出会ってなかったらココまでいってない。昔はライバルっぽいところもあったけど、今では姉妹みたいな感じです。MAiKAはバトルが得意で、実は私はそんなに得意じゃなかったから、いつも良い刺激を受けてきました。
*ティーンになってからは世界を舞台に闘うようになりました。
JUSTE DEBOUTに行ってからはバトルが好きになりました。海外はお客さんの反応が良いので、いつも踊っていて気持ちいいです。ダンサーじゃないお客さんも多くて、良いダンスには盛り上がるし、逆にダメなものにはブーイングが起こるし。国によってダンスに対する反応は違うんですが、特にヨーロッパで反応してもらえるのは嬉しいですね。
踊るときの「シルエット」のカッコ良さにはこだわってます
*キッズの頃からすっとトップで居続けている理由って自分でどう分析する?
う〜ん、なんだろ(笑)。とにかく努力はし続けてきました。朝から晩まで練習していたし、その日に習ったことができなかったら寝るまでやるとか。あとは「カッコ良さ」。とにかくそれを大事にししてきましたね。
*自分なりのカッコ良さって?
最初は誰かを見てカッコ良いと思うわけだけど、そのうちにその人と同じになってもしょうがないと気づいて、自分の体型とダンスでの一番のカッコ良さを追求し始める。目で見てわかる部分では「シルエット」ですかね。踊っている瞬間瞬間のシルエットがカッコいいこと。ファッションや雰囲気や曲も含めてカッコ良さを追求している。何か自分が好きなことを突き詰めていたらカッコいいと感じます。
*ヒップホップの場合はカルチャーを知ることも重要だと言われます。
大事だと思います。でも子供の頃はそう大人に言われても、興味がないからワカらないじゃないですか。でも大人になって、曲のリリック(詞)とかを追ったり、アーティストのことを調べたりすると、やっぱり踊りの雰囲気は変わってきますね。今はネットや映像や本とかにたくさんの資料があるから、そういうことに興味を持っていくうちに自然にダンスも変わっていくものだと思います。
*一般の人にも自分のスタイルの魅力を伝えたいという意識は?
そういう意識がないことはないです。上に行くために、より知ってもらうために、わかりやすいダンスをしようとか───でも、今はそっちじゃないなぁと思っているんです。キッズの頃によくメディアに出させてもらっていた分、今はヒップホップの深い部分を追求したいと考えています。
ダンスが一般化すればするほど、その根底にあったカルチャーやオリジナルのスタイルは薄まっていく。
それは時代の必然なのかもしれないけど、皆が同じ方向に流れるのではなく、ルーツを大事にしながら自分だけのカッコ良さを追求することで「個性」が出来上がっていく。
ヒップホップのカッコ良さ、女性ダンサーのカッコ良さ、日本人のカッコ良さ。
KYOKAがこれから、DANCEを通じて創り出す可能性やそのリアルな存在の影響力は無限大だ。
これから彼女が描く「シルエット」に引き続き注目していこう!
文:石原久佳(ダンスク!)