神奈川県下有数の進学校「光陵高校」の体育館ステージ上での踊る青春
2015.11.17 REPORT
今回お邪魔したのは、神奈川県でもトップクラスに入る進学校である県立光陵(こうりょう)高校。
創立49年目の校舎はなかなか年期の入ったものだが、校内は広々としており、行き交う生徒からも気持ちのよい挨拶が聞かれる。
ダンス部の練習場所は体育館のステージ。
1、2年生の部員数は30名だが、かなりギリギリのスペースに全員がひしめき合っている状況。
鏡は移動式の鏡が数枚とアルミホイルで手作りしたもので、恵まれない環境の中でなかなか苦労して部活動を続けてる様子が伺える。
まずは準備運動とアイソレ。
スペースが狭いせいもあってか、各自が黙々と淡々と自分のスペースでメニューをこなしていく。
部員を見渡すと、全員女子。共学校のはずなのに…?
「そういうつもりはないんですけど、なぜか女子ばかりになってしまったんです。男子はサッカー部が多いですね」
と話す顧問の川崎先生。
先生自身はダンス経験者なのだが、あえて技術的なことにはほとんど口を出さないという。
「もし私が転勤してしまったときに、自分たち何もできない部活になってほしくないんですよね」
先生やコーチが指導をして結果を出す事はできるだろうが、それでは生徒の自主性は育たない。また部活の伝統も築かれない。「あえて言わない」というのも教育指導のひとつなのだ。
光陵高校のダンス部は7割が初心者で入ってくるという。
練習と見ると、確かに個々の経験の違いはわかってくるが、なるべく全員が合わせられるレベルで作品を作り上げるのが理想だという。
振り付け練習に入っても、部員たちは私語も笑顔もなく、黙々と練習を続ける。
今のチームはロックダンスを主体にテーマ性の高い作品に取り組んでいるとのこと。
時にはテーマの表現度に関して、根を詰めて話し合うこともあるそうだ。
集中力と勤勉さは、やはりある程度は学力と比例するものなのかもしれない。
とは言え、練習が終われば普通の元気な女子高生。
女子だけの部活だけにハメをはずせば、本当に賑やか!
光陵高校のピカイチ元気なコールをどうぞ!
【神奈川県立光陵高校ダンス部DATA】
・部員数:女子30名
・スタイル:ロック、ヒップホップ
・練習:月〜土