渋谷の街がダンス色に染まる!高校生対抗ストリートダンス選手権:SSDW 2016全チームレポ

2016.11.20 REPORT

渋谷の街を舞台に大規模に行なわれる「Shibuya Street Dance Week」も今年で2回目。

 

目玉コンテンツである高校生ダンスコンテスト、「高校生対抗ストリートダンス選手権〜SSDW CONTEST」が11/20に晴天の代々木公園野外ステージにて行われた。

 

参加18チームの全チームレポートいってみましょう!

 

 

01:宝仙学園高等学校女子部

EDMから和への展開。扇子使いや傘使いも堂に入っており、衣装を赤黒に分けている点も印象上のメリハリを付けている。

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02:神奈川県立大和西高等学校

トライバルなビートに鮮やかな黄色黒の衣装が鮮烈。もう少しパワーと構成のメリハリを付けられると良いか。

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03:東京都立北園高等学校

9人で参加のかわいらしいステージ。学校シチューションかと思いきや予想の付かないコミカルなパフォーマンスに展開され、そこに高校生らしさを感じさせる。

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04:横浜創英高等学校

この日唯一の男子チーム。s**t kingzあたりに憧れているような、感応的かつ官能的なスタイル。アクロバットで会場を盛り上げて、男子ダンサーのカッコいいところを見せた!

3位

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05:東野高等学校(埼玉)

ベーシックなステップを組み合わせつつ、気合いと世界観で勝負。パンチ力をもっとつけていくと尚良いか。

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06:東京立正高等学校

黒ずくめで思い思いのクラッシュを加えた衣装。中盤横一列になってからのソロや展開が面白い。

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07:埼玉県立杉戸高等学校

スキル不足をアニメーションダンスの無機質なスタイルで補っているかと思いきや、苦心して考えたであろう展開にオリジナリティがあって良い。後半のポップはやはりスキルアップしたいところだが。

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08:日本工業大学駒場高等学校(東京)

おそらく初心者が多いであろう男女編成のダンス部。自分たちがどんなスタイルで勝負すべきかをまだ決めかねている様子が伺えたので、まずはダンスの基礎をしっかり取り組むべき。

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09:光明学園相模原高等学校(神奈川)

前半はオルゴール+アニメーションダンスで抑えつつ、後半はアグレッシブな動きへ展開。ダンスのパワーや表情など、後半にもっとメリハリを付けられると良いか。

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10:千葉県立柏井高等学校

思い思いのゾンビマスク(?)で妖しげな前半に、フレッシュに弾けた後半。自分たちで創作してきた雰囲気が好印象だ。

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11:東京都立武蔵野高等学校

変則なビートで無機質なダンスを展開する個性派集団。面白いアプローチ!

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12:神奈川県立鎌倉高等学校

アッパーな曲を使ったベーシックなヒップホップ。もっと体が利いてくるとメンバーの素材の良さや華やかさが活きてくるに違いない。

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13:東京都立葛飾商業高等学校

こちらもベーシックなヒップホップ。初心者が多いので、チーム全体でできることのレベルアップが課題か。衣装のダメージ具合や踊りとの相性を考えたい。

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14:大西学園高等学校(神奈川)

これまでのチームとパワーとキレで一枚上手のダンス部が登場。展開のスピード感やエンディングの畳み掛けも見事。ショートカットの2名がうまい!

2位

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15:東京都立足立新田高等学校

スウィングジャズに合わせショーアップされたジャズダンス。よく踊り込まれているが、メンバーでスイング感の共有を突き詰めていくと、より曲を踊らせる事が出来るだろう。

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16:日本体育大学荏原高等学校(東京)

体育系の学校だけに、良く体の効いた動きと安定感が印象的。もっと大胆な展開やステップのバリエーションが必要か。

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17:東京都立荒川商業高等学校

しなやかな動きと表現力でR&Bの難しいノリを表現。踊り込みとスキルのバラツキと矯正していけば、もっと良いチームになるはず。

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18:二松学舎大学高等学校

昨年の準優勝校でポップ専門の強豪チーム。と思いきや、オープニングからミドルスクール〜インド音楽〜スパイスガールズと予測のつかない展開で楽しませる。後半は得意のポップを見せた。

優勝

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▼当日はバトルサークルやダンス教室、Twiggz Famや東京ゲゲゲイらによるゲストショーも盛り上がった。

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〜総評〜

渋谷区が協力するストリートダンスイベントとして社会的に注目を集め、その中で代々木公園という特にメジャーな場所で行われる本コンテスト。

ダンス部にとっては、これ以上ないぐらいの一般へのアピール場であるが、コンテストの認知度がまだまだなのか、地方を含む強豪校の出場はなかった。

 

その代わり、発展途上のダンス部が参加しやすい・応援しに行きやすいコンテストとして本年度の大会は意義があったようだ。

 

ストリート系ダンス部の歴史はまだまだ浅い。

だからか、強豪校とこれからダンス部を始めようとする学校のレベルの開きはますます開く一方だ。

新人校がコンテスト出場やコンテスト中心の活動に尻込みしているという話もよく聞く。

 

「ストリートダンス文化を広める」という意味では、本コンテストの開催規模や出場への敷居の低さは非常に価値があるだろう。

 

来年度はまた、新たな新人校の出場や出場校の増加を願いたい。

 

レポート:石原久佳(ダンスク!)



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