【次回は6/4開催】強豪校コーチによるダンス部アドバイス会「高校生Step Up Stage」レポート

2023.04.01 REPORT

初のダンス部アドバイスイベント開催!

強豪校コーチからのREALなアドバイス

 

2月26日(日)@尚美学園大学
「高校生Step Up Stage」

 

2月26日(日)@尚美学園大学

今はたくさんのダンス部大会があるが、勝ったり負けたり、その結果の「理由」まで教えてくれる大会はほとんどない。
審査点が大会から戻ってくる場合もあるが、その加点減点の「理由」ももっと詳しく知りたいところだ。

正確な評価があって、それを受け止めて、課題を見つけて、修正していく。そこにこそ部活動の「学び」、ダンス部の教育的意義がある。

そこで、『ダンスク!』が開催したのが、初のダンス部アドバイスイベント〈高校生Step Up Stage〉だ。
通常のコンテストのように踊って順位がつくだけでなく、その場でアドバイザーの講評がもらえるという内容。
共催は、会場となった埼玉県川越市の尚美学園大学、舞台表現学科ダンスコースのある同大学の豪華なホールで行なわれた。

アドバイザーには、キッズチームから高校ダンス部までを日本トップに導く、HIPHOPダンサーのMAA、関東初の全国制覇チーム山村国際高校のコーチCaori、そして尚美学園大学に発足するダンス部のコーチMizuki Flamingoだ。

司会進行は本誌編集長の石原が務め、踊る前には学校紹介とともに作品の見どころや課題をアナウンス。
それを踏まえた上で作品を見てアドバイザーの講評となるのだが、その内容が的確で、細かく、非常にシビア!

無表情でイカついヒップホップを踊るチームには
「踊りとメンバーのパーソナリティが合ってないのでは?」
「できるメンバーの力をもっと活かすべき」
と指摘し、初心者チームには
「練習日を減らしてでももっと内容の濃い練習をした方が…」
「腰が低くならないんじゃなくて、しようとしてないんじゃない?」
「もっと筋トレをやらないと!」
…などと具体的に厳しく言及していく。
他にも、演出面や衣装、選曲、踊りのテンションなどなど、アドバイザーの講評は細部に至るまで、相当なボリュームと熱量で伝えられていった。

中でも印象的なコメントだったのは、ジャズとヒップホップの違いについて。
ジャズは芸術やエンタメ方向で完成度が高ければ高いほど良いが、ヒップホップは遊び心や崩しなどをいかに入れていくかが醍醐味なのだという。

また、主観と客観のバランスについては何度も語られた。踊り手の想いや意図(主観)を、いかに観客に効果的に伝えるか(客観)がダンスで一番大事なところなのだ。

通常のコンテストならば、全体を総括する総評があるのみで、ここまでにチームごとに具体的で厳しいアドバイスがされることはないのだが、これらの指摘は言わば「現実」であり、出場校の今後の発展に確実につながるだろう。プロの審査員たちは、ここまで細かく厳しく、そして愛情を持って高校生ダンサーを見ているのであって、彼らを納得させる演舞ができて初めて、栄光を勝ち取ることができるのだ。

本イベントは6月4日(日)に同じく尚美学園大学で行なわれる。夏の大会用の作品を見てもらうには絶好の機会となるだろう。エントリーは4月1日より。ぜひ夏大会前の作品を見てもらってブラッシュアップを図ろう!
エントリーは先着順!

 


▲100名以上の高校生ダンサーが参加!


▲「終わったら息がきれるぐらい全力で踊らなきゃ!」とアドバイザーMAA。


▲普段の練習や作品の意図など、アドバイザーからの質問に答える参加者。積極的なコミュニケーションが見られた。


▲この日は特別に、アドバイザーのMAA、Caoriによるワークショップも行なわれた。課題点を実際に体を動かして感じることで、より学びが深まった。


▲司会は本誌編集長の石原。アドバイスをまとめながら進行を務めた。

 

▼▽▼▽次回は6月4日開催:エントリーは以下から▼▽▼▽



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