シッキンkazuki & Oguri直伝の振り付け講座「イメージ・表現力・ダンス以外からの影響」

2020.12.24 INTERVIEW

インタビュー&構成:石原ヒサヨシ(ダンスク!)

 

振り付けのイメージ


曲を何度も聴いてサビから考える!


kazuki:振り付けの仕事の場合、何を一番大事に作るかで変わってくる部分はあるけど、作り方としてはほとんど同じで、まずはイメージを作ること。とりあえず体を動かしながら作ってみる、というのは僕はできなくて、アーティストの振り付けならば、曲を何度も聴く時間があればあるほど、良いイメージは沸いてくるね。じっくり聴くというよりも、何かをしながら聴くほうが良いかも。そして、わりとサビから考えることが多いかな。そこが曲の一番踊れる部分になって振り付けの主役になる。それ以外の部分はフォーメーションや構成が大事になるね。

 

ダンス以外からの影響


キャラのイメージでダンスを伝える!


kazuki:あるんだろうけど、あまり意識はしたことはないな。逆に、振り付けを作るために自分に近いダンスを見ることはしない。たまに、新体操とかチアなどの構成やフォーメーションは参考するかな。

Oguri:僕は漫画が好きなので、キャラクターのイメージでダンスを伝えることがある。もしくは歴史上の人物のポーズをイメージしてみようとか、ダンスと違うところからイメージを持ってくると新鮮な味付けになったりするね。動きからではなく、イメージから振り付けを作ることができるんだ。
kazuki:流行は意識しているようで意識してない。流行っているものは知っているけど、「それをやらない」というところで意識はしているかもね。
Oguri:そのまま流行をなぞるってことはずっとしてないよね。
kazuki:シッキンはいかにもヒップホップっていうスタイルもやってこなかった。あえて避けたわけじゃなくて、好みじゃなかったし、自分たちに似合わないと思った。フォーマルな衣装も、そのほうが好きだった、というだけだよね。
Oguri:うん、不良でもなかったし……、逆に似合わない自信があったかも(笑)

勝つための振り付け


詰め込んだあとに「抜く」!


kazuki:僕も子供の頃はコンテストに出まくっていて、結果を出すためのダンスをやっていたから、だんだん苦しくなってしまった。だからシッキンを組んだ時には「コンテストには出ない」と決めていたんだけど、縁があって海外のコンテストに誘われた時に「それ用にネタは作らない、普段やっているショーのクオリティを上げて出よう」と決めて出たら、優勝させてもらったので……、あまり「勝つために」ということを考えすぎないほうが良いかもしれない。まず自分がやりたいことを大事に、何か自分だけの武器があればいいと思うよ。

Oguri:勝つことだけを考え始めちゃうと、全部足りないような気がして、どんどん詰め込んじゃうと思う。意外にシンプルなもののほうが伝わったりするからね。詰め込みすぎてしまうのは、今の僕らの作品作りでもあるぐらいだから(笑)。
kazuki:一度、作り終えたあとに抜くのって勇気がいるんだよね。すごく時間かけて作った部分を丸ごとカットするのとかって難しい。だから「抜く意味」っていうのを見出さなきゃいけないんだけど、そこはいつも悩むよね……。
Oguri:ガーっと詰め込んだあとに、ゆっくりした「抜いた」部分を作るとそこが逆に印象に残ったりもする。でも絶対という法則はないので、サジ加減はケースバイケースだね。

 

表現力


高校生ならではの表現力でOK !


Oguri:俺はレッスン生だった頃に「個性がない」と言われていた。でも、初めて本番でステージで踊った時に、火事場のクソ力が働いたのか、自分が知らない何かが出てきたんだ。そこで生まれてくるものにアンテナを張っていれば、自分の表現力を意識できるんじゃないかな。

kazuki:僕も表情とかは苦手なほうだったんだけど、シッキンはOguriとかshojiとか顔がすごいんで(笑)、そこに引っ張られてきた面はありますね。
Oguri:シッキンの表現にアクティング(演技)の要素が強くなってきてから、より表情を意識するようになったかな。例えば「驚く」表現とか、ダンスで以外の部分を伝えるために、顔で伝える必要が出てきたんだよね。
kazuki:「驚く」とかは最初はやりやすいよね。
Oguri:ずっと笑顔で踊ろう!というチームも良いと思いますが、その笑顔に気持ちが追いついてくればもっと自然に見えてくるんじゃないかな。照れや見栄をなるべくなくして、日々いろんなことを感じて、感受性を豊かにしていれば、ダンスの表現力も上がっていくと思うよ!
kazuki:でも無理に背伸びする必要もないからね。高校生ならではの思春期の表現は俺たちには逆に出せないものだから、今の自分に素直に、思い切りやってみてください!

『ダンスク!』2020年12月号より転載

 

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