True Colors DANCE 2024【Miyu&DAIKI対談】人との間の「壁」に色を塗ればアートになる

2023.12.27 OTHERS

アーティストとプロダンサー、そして様々な個性を持った学生ダンサーたちが夢のコラボ!
パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・⾔語・国籍など、個性豊かなアーティストと観客が⼀緒に楽しむ「True Colors Festival-超ダイバーシティ芸術祭-」の一環として、「True Colors DANCE 2024」の開催が決定した!

「個性や自由ではみ出していく」ことを掲げ、世界的に活躍する4人組ダンスボーカルグループ「新しい学校のリーダーズ」と共に、1つのステージを作り上げていくこのプロジェクト。

そのサポートには、世界的ハウスダンサーとして国内外で多方面に活躍する「Miyu」、そして軟骨無形成症のプロダンサー「DAIKI」が学生ダンサーたちのメンター(指導)役を務める。
>>Miyu Instagram
>>DAIKI Instagram

3月に開催予定のイベントのために初めてのリハーサルを行った2人に、プロジェクトへの思いを聞いた。

 

ダンサーの地位を上げるために

 

——2人の「これまで」と「これから」
Miyu:私は8歳でダンスを始めて、いろんなジャンルのレッスンを受けながら、途中からハウスダンスに夢中になりました。19歳の時に世界大会の「JUSTE DE BOUT」で優勝したのが一番の思い出ですね!

ダンサーの地位を上げるために、モデルやメディアのお仕事などダンスシーン以外での活動もがんばっています。ダンスに、ファッションやテクノロジーなどをミックスしていくことにも興味がありますね。昨年は、民間人初の月旅行プロジェクト「dearMOON」で、100万人の中から唯一の日本人として選出していただきました!

DAIKI:「ダンスで福祉をデザインする」というテーマで活動しているSOCIAL WORKEEERZという団体の代表を務めています。

僕は「軟骨無形成症」という難病で生まれたんですけど、中学2年からダンスを始めて、特にクランプダンスに熱中しました。日本の軟骨無形成症患者としては、初めて保健体育の教員免許を取得させていただき、さまざまなイベントやメディアなどを通じて、障害のある方たちがスポーツやダンスを楽しめるバリアフリーの実現を目指して活動をしています!

 

 

ダンス部のパワーはすごい!

 

——ダンスの影響力
D:「社会でダンスの可能性を広げていきたい」というMiyuさんのスタンスに、僕もすごく共鳴する部分があるんです。

M:ダンスがSNSとかですごく流行っているのに、ダンサーといえば、まだバックダンサーとかインストラクターという裏方の印象が多いと思います。ダンサーって、一人のアーティストとしてもっと輝けると思うので、自分の活動の幅もどんどん広げていきたいですね!

D:ところで、Miyuさんは、障害のある方とのダンスは経験ありましたか?

M:先日初めて、耳が不自由な方と踊る機会があったんですよ!

D:そういう機会では、いろいろと気づきがありますよね。

M:そうですね! 特に、ダンスの伝え方についてはいろいろと気づきや感じることがありました。今日のDAIKIさんとのリハーサルでもそうです。こういうことを、これから参加する中高生たちにも感じてもらえると思うと、すごく良い機会だなぁと思います!

D:学生だからこその、感受性とか表現の仕方があると思うので、それが合わさってどういう形になるのか楽しみですね!
例えば、障害のある方だとこの動きは難しいんだけど、逆にこういう動きにすると面白くなる、みたいなことってたくさんあるんですよね。

M:私は高校ダンス部には関わることが多いんですけど、いつもあの若さに触れると……自分もまだ若いんですけど(笑)、すごくエネルギーをもらえて、自分もがんばろうって思います。ダンス部って、まさに「青春」ですよね!

D:高校生の頃は、理屈とかじゃなくて、とにかく好きなものに喰らいつくって感じの時期ですよね。ホント、あのパワーはすごい!

 


▲性別、ダンスジャンル、身長などさまざまな「個性」から生まれるコラボ。

 

「こうすればできる」という視点

 

——ダンスでの貴重な経験
M:海外でのダンス経験が思い出深いですね。私にとっての初めての海外はチェコでのキャンプで、まったく英語もしゃべれない頃だったんですけど、ダンスだけでこれだけ人と繋がれるんだ!という経験をしました。バトルやセッションでも、言葉じゃなく相手と繋がった瞬間っていうのがあって、それはお互いに感じていると思うんです。

D:僕も、ダンスでいろんな人と繋がることはずっとやってきたんですけど、その中で自分ができないことばかりを伝えていると、お互いが気を遣って終わってしまう場合があるんです。あと、この見た目だから、過去にはバイトの面接とかで「できないこと」をまず見られて、落とされてしまったこともある。でもダンスの世界では、「これはできないけど、これすればできる」という視点がある。そんな僕自身のダンスでの経験を社会でも活かせないかなと思っています。

社会では、障害のある方と障害のない方の間の「壁」が難しいと思われるんですけど、壁は壁と感じるからそうなるんだと思うんです。その壁に一緒に色を塗っていけば、アート作品になって壁ではなくなる。障害の有無に限らず、人と人の間を「壁」と感じるか、そうではなく向き合っていけるかの違いなんじゃないかなと思います。

 

大事なことをどうやって伝えるか

 

——SNS、広め方、伝え方
M:私は「#高速ステップ」のタグで、TikTokアワードという賞をいただいたんですけど、元々はSNSが苦手で……。でもさっき言った通り、どうやってハウスダンスを広めようと思った時に、あえて「すごい」「速い」という印象の拡散力を使ったんです。

D:大事なことをどうやって伝えるかですよね。僕の場合は「#軟骨無形成症」というタグをつけて、日々のことやダンスのこと、社会との関わりについてSNSで綴っています。そのタグで繋がった同じ障害のある方が、勇気づけられたり、自分の生き方を見つけたり、海外と繋がったりします。

今回のTrue Colors DANCE 2024もダンスというツールを使って、これまで繋がってなかった人たちに繋がってほしいですね。

tcd
▲SOCIAL WORKEEERZのYU-Ri、uenoを含めた振り付けリハーサルの模様。

 

「違いではなく個性」をダンスで表現

 

——True Colors DANCE 2024
M:私は今回メンター役として初参加するのですが、何かアドバイスはありますか?

D:アドバイスっていうと偉そうなんですけど(笑)、「True Colors」という言葉通り、性別や年齢やキャリアはここでは関係ないと思っています。だから、MiyuさんはMiyuさんらしく、僕は僕らしく、そして学生は彼ららしい形で関わっていくのが一番かなと思います。

M:障害について、ある/ないという分け方をする人がまだまだ多いのかなと思うんですけど、人とどこが違うんじゃなくて、それはすべて個性であって、人間すべて同じなんだってことを、今回のプロジェクトやダンスで伝えていきたいですね。そういうことを参加する中高生やDAIKIさんとシェアして、見ているお客さんにも伝わる作品にしていきたいです。自分自身初めての挑戦になるので、ワクワクしています!

D:今日がMiyuさんと初めてのリハだったんですけど、いい意味で自然体でいられたと思います。こういう関係性が普通であって、社会でもそうあってほしい。障害のある/ないに関係なく、一緒にダンスしたり、ご飯に行ったり、時には喧嘩したり(笑)、全部含めてそういうあり方が自然、ということを伝えていければと思います!

 

インタビュー&写真:石原ヒサヨシ(ダンスク!ダンスク!

 

 

▲インタビューの模様と「True Colors DANCE 2024」のコトを動画でもチェックしよう!



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