「D.LEAGUE」8人のディレクターから読み解く各チームのパフォーマンス予想!
2020.08.14 COLUMN
出揃った8チームには、ディレクター(監督)が1名おり、ディレクター含む8名のダンサーでチームが構成される。
ダンサーはレギュラーダンサーと期間限定のSPダンサーで構成され、SPはシーズンを通じてのアクセントや人気ダンサーのスケジュールを考慮しての設定と思われる。
ディレクター自身もプレイヤーであるということは、そのディレクターのダンサーとしての経歴やスタイルを読み取れば、各チームのある程度のパフォーマンスは予想できるということだ。
そこで!大胆予想にはなるが、いち早く各チームのパフォーマンスを読み解いていこう!
avex ROYALBRATS
ディレクター:RIEHATA
国内でイカついSWAGスタイルを確立させ、海外とのコラボで世界的なインフルエンサーでもある。
当然、ドスの効いた本格的なダンスとファッションで勝負してくるだろうし、彼女のチーム「RIEHATA TOKYO」が母体となるのならば、チームワークも絆も強固だ。
ズバリ!本格ダンス勝負ならばココが最大の優勝候補と思われるが、ある意味でD.LEAGUEの審査傾向が測れるチームとも言える。
KOSÉ 8ROCKS
ディレクター:ISSEI
ブレイクダンスの世界チャンピオンであるISSEIは23歳ながらディレクター就任。
当然ブレイクチームでくるだろう。本人のスキルと実績は申し分ないが、ショーのディレクションやその経験は未知数だ。
しかし、ブレイクダンスのインパクトは、ダンスとして一般層に強く訴えかけるものがあり、ISSEI自身のルックスやタレント性もファン獲得の大きなポイントになるに違いない。
CyberAgent Legit
ディレクター:FISHBOY
実力派ポッパーとして活躍し、RADIO FISHでメジャー活動も経験。兄(オリラジ中田敦彦)譲りのインテリジェンスで、ダンス解説やYouTuberとしても活動する。
果たしてチームはポップのスタイルで来るのか、FISHBOYが監督ポジションとして多ジャンルのダンサーを交えたエンタメスタイルで来るのか。
ある意味で一番読めない、展開が恐いチームではないかと思われる。
SEGA SAMMY LUX
ディレクター:BOBBY
BOBBY氏は知る人ぞ知るダンス界のキーマンであるヒップホップダンサー。
EXILE HIRO氏の盟友として活動し、アンダーグラウンドからストリートダンス界を押し上げてきた。
すでにベテランの世代だが、常に海外のトレンドやファッションに敏感であり、先の「DANCE@LIVE」にも筆者とともに審査員を務めるなど、エンタメへの理解と造詣も深い。
ストリートダンスの歴史の重みと深みを感じさせてくれる、トンがったパフォーマンスを見せてくれるのではないだろうか。
SEPTENI RAPTURES
ディレクター:akihic☆彡
先の「DANCE@HERO」ではBeat Buddy Boiのリーダーとして持てる才能とスキルを発揮したヒップホップダンス界の重要人物。
振り付け能力はもちろん、魅せるセンス、惹きつけるエネルギー、エンタメ感覚に満ち溢れたダンサーであり、メジャー活動で培った経験や意地を、きっとD.LEAGUEでもぶつけてくれるだろう。
FULLCAST RAISERZ
ディレクター:JUN
こちらも「DANCE@HERO」チャンピオン組。KRUMPスタイルを日本に根付かせた功労者であり、EXILEファミリーへのバックアップワークも知られるところだ。
KRUMPはブレイクダンス同様に、パフォーマンスのインパクトは強いが、エンタメ感の創出や一般層への浸透がキーポイントになる。
しかし、彼がディレクターならば、KRUMP以外は考えられない。まず、若くて血の気の荒い男子ダンサーたちを魅了するのは間違い無いだろう。
Benefit one MONOLIZ
ディレクター:HAL
「VOGUE」という、かつてマドンナが一世を風靡したダンススタイルの新世代ダンサー。
ダンススタイルとしてはメジャーではないが、VOGUEの手法自体はアーティストのパフォーマンスやCMでは常套であり、一般層への伝わりやすさも実証済みだ。
他チームがグルーヴやエンタメで攻めるならば、こちらは美と芸術性で勝負、というところだろうか。
USEN-NEXT I’moon
ディレクター:Ruu
「DANCE@HERO」の出身者でもあり、世界的ダンスコンテストでも優勝経験アリ。キッズ〜ティーン時代は菅原小春とコンビを組んでいた。
ワックを主体としたスキルとユニゾンは圧倒的で、自身が率いる「Fabulous Sisters」が母体となるならば、チーム力という意味では群を抜いているのではないだろうか。
万人に伝わるダンスの精度や芸術性でも他を圧倒すると思われる。
文:石原久佳(ダンスク)