Shingo Okamoto直伝#2:オウチでできる3つの動的ストレッチ&見直したい本番直前の○※△運動
2020.04.06 DANCE
(ダンスク2019年12月号連載「ブレないDANCE哲学」より転載)
Shingo Okamotoプロフィール
広島県出身。長年に渡り三浦大知のバックアップダンサーを務め、「Cry&Fight」の“無音ダンス”の振り付けを任されるなど、そのスキルとセンスは評価が高い。また、ダンサーの体作りに関して独自のメソッドを持ち、コンディション作りや考え方はストイックで理論的。
>>Twitter >>Instagram
間違ってませんか?「筋トレ」「ストレッチ」
ダンスに必要不可欠なストレッチ、その中でも僕のオススメは「動的ストレッチ」です。動的ストレッチとは、カラダを制止した状態で伸ばす静的ストレッチではなく、肩甲骨や股関節、カラダの筋肉を動かしながら血流を良くしたり筋肉を緩めたりするストレッチのことです。運動(ダンス)の前後に行なうのが効果的です。今回は僕のオススメの動的ストレッチを少し紹介します!
①シリモモ伸びて気持ちいい!
「大臀筋のストレッチ」
①両膝を立て仰向けの状態で始めます。
②片方の足を反対の足にかけ、スネの前で手を組みます。
③5秒間かけて胸の方向へ引き寄せて、そのあと5秒間かけて戻していきます。動きを止めないで繰り返して動かしていきましょう。
②猫と牛をくりかえし!
「キャット&カウ」
①四つんばいの状態になり、両膝は腰の真下に、両手は両肩の真下に置きます。
②息を吐きながら尾骨を下に向けて背中を丸め、目線をおへそに向けます。
③息を吸いながら背中をしならせ、胸を開いて顔を正面へ。
③大きく踊るには肩まわりを意識!
「エルボーサークル」
①足を肩幅に開いて立ち、両手の指先を肩にのせましょう。
②肩甲骨を使うようにして、肘を前から下、横から上と回していきます。
▼本人の出演動画でわかりやく解説しています▼
※ダンス前の静的ストレッチに注意!
よく本番前に開脚などのストレッチをしているダンサーを見かけます。ダンスを踊る前に、体を制止して無理に筋肉を伸ばしきってしまう(静的ストレッチ)と、筋肉のバネが効かなくなり、パフォーマンスが低下する場合があります。また、筋肉が伸びきった状態だと、ケガにもつながりやすいのです。なので、今回紹介した筋肉を動かして温めながら行なう「動的ストレッチ」で、動きやすいしなやかなカラダ作りを目指しましょう!
※やめてみよう腹筋· 背筋!
昔からよくされてきたようなカラダを起こして行なうような形の腹筋・背筋運動を何度もすると、アウターの筋肉にストレスをかけてしまい、骨盤周りの筋肉が硬くなり、動きが制限されてしまうことがあります。そのためケガもしやすくなります。基本的に、ダンスのための筋肉は踊ってつけるのがベスト。正しいカラダの使い方で何度も踊ることで、ダンスに必要な筋肉は自然についてきます(もちろん有効なトレーニングもあります)しなやかなカラダでケガなく、長くダンスを続けたい方は勇気を持って、やめてみよう腹筋、背筋!!
【関連動画】Shingo Okamoto直伝!
8ビート&16ビートで捉えるアップ&ダウン
【関連動画】Shingo Okamotoワークショップ
無音ダンスに挑戦!三浦大知「Cry & Fight」