ストリートダンスと音楽の歴史を知る動画&MVセレクト21〜by DJ Hiroking
2020.10.12 MOVIE
DJ Hirokingセレクト
ダンスと音楽の歴史を知る動画21選
DJ Hiroking●プロフィール:早稲田大学卒業、海外留学やサラリーマン時代を経てプロDJへ転身する。ブレイクダンサーでもあり、語学とセンスを活かして海外のイベントやラジオ、音楽制作の現場でも活躍する。
『ダンスク!』2020年10月号特集
「ストリートダンスと音楽史」対応
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James Brown Best Dance Moves
ファンキーとはこのことを言うのです! 音楽的にもダンス的にも、今僕らが大好きなヒップホップ/R&Bの原点はここにあります!
The Lockers/Electric Boogaloo – Soul Train 25th Anniversary
ロック/ポップのパイオニアによるパフォーマンス。『ソウルトレイン』は1971年から放送された音楽番組で、そのダンスセクションがあってこそ、今のストリートダンス文化があるのです。
Michael Jackson’s Best Dance Breaks
マイケルのコンサートは、歌わないで踊るだけの“ダンスブレイク”がたくさんありました。特に若いころはエレクトリック・ブガルーズやオリジナル・ロッカーズの影響が強く見えますね。
Janet Jackson’s Best Dance Breaks
マイケル・ジャクソンの妹、ジャネットもダンス・パフォーマンスで有名です。特にジャズダンスのコミュニティへの影響力はすごく大きいものでした。
Usher – James Brown Medley
現代のダンススターUsherによジェームス・ブラウンのカバーメドレー。オバマ元大統領も立ち上がって踊っちゃってますね!
Bruno Mars’ Best Dance Breaks
ブルーノ・マーズはダンスもめちゃめちゃ上手ですよね。ジェイムス・ブラウンをはじめとするブラックカルチャーへの愛情を魅せる、さまざまなパフォーマンスは高く評価されています。
TLC – Creep
歌って踊れるガールズグループの元祖TLC! 1990年代のR&Bはこの人たち抜きには語れません。膝をうねうねさせるバタフライというダンスはこのMVで一気に有名になりました。
Bobby Brown – Every Little Step
ニュージャックスイングと言えばまずこのMVです。ランニングマンやロジャーラビットなんかの有名なステップがたくさん出てきます。ちなみに、J Soul Brothersはボビーが命名したそうです!?
Lalah Hathaway – Baby Don’t Cry
日本でミドルスクールと呼ばれる、もったりした感じのヒップホップのスタイルはこのMVが有名です。MISIAのデビュー曲「つつみ込むように」のMVもこの曲へのオマージュですね。
Zhigge – Toss it up
ニュージャックスイング的なハネた感じと、ミドルスクールのもったりした感じの、ちょうどイイところで踊ってるファンキーなスタイルですね。当時の鉄板ダンサーアンセムです。
Wobble – V.I.C.
2008年のヒット曲、大人から子供まで、アメリカのヒップホップファンなら今でもみーんな踊れるラインダンスです!
Terror Squad – Lean Back ft. Fat Joe, Remy Ma
2000年代のクラブでは毎晩プレイされていたヒット曲。サビのところで肩を後ろに傾ける(=Lean Back)するダンスは当時みーんなやってました。ヒップホップダンスの真髄はステージじゃなくてフロアにあるんですよね。
Soulja Boy Tell’em – Crank That (Soulja Boy)
サビのところで横にピョンピョン飛んでくダンスも、2000年代後半めちゃめちゃ流行ってました。ダンス・バイラルビデオの元祖、という感じです!
Missy Elliott – Worlk It
ミッシー・エリオットのMVはダンサーに対するリスペクトが強く感じられるものが多いですよね。Mr WigglesやTweetyなどのレジェンドも参加してます!
Silento – Watch Me (Whip/Nae Nae)
Nae Naeはみんなで楽しめる最高のヒップホップ・ダンスです!
Blocboy JB – Look Alive
DA PUMPのいいねダンスの元ネタがこちらです。この曲以上に、Shootダンスは世界的なブームになりましたよね。
Ciara – Level Up
2000年代初期から活躍し続けるR&BスターCiaraもダンススキルの高さで有名です。MVに参加している「ReQuest Dance Crew」も最高にかっこいいですね!
DaBaby – BOP on Broadway (Hip Hop Musical)
振付じゃなくて、みーんなで一緒にノってるのってシンプルにかっこいいし、楽しそうに見えますよね。後半に出てくる「Jabbawockeez」も最高です!
Chris Brown – Fine China
現代最高峰の踊れるポップスター、クリス・ブラウン! このMVはいたるところにマイケルジャクソンへのトリビュートがちりばめられてますね!
STORMZY – VOSSI BOP
最新のヒップホップダンスのノリが詰まっているのがこちらのMVです!
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コラム:DJ Hirokingの提言
黒人文化を理解する意味
ストリートダンスにおいて、その前提にある黒人文化の存在を無視することはできません。もちろん、その理解なく、軽い気持ちでステップや振り付けを楽しむことはできますし、そうやって広がっていくのは喜ばしいことです。ただ、真剣にダンスと向き合うなら、自身をダンサーと名乗るなら、ここを無視しては、形だけを真似したような薄っぺらい付き合い方になってしまいます。
例えば皆さんが外国人の寿司職人だったとしましょう。寿司を握る技術だけを極めたところで、日本のおもてなし文化や礼儀作法を知らないと、お客さんを満足させることはできませんし、恥をかくことにもなるでしょう。文化的背景を無視した技術だけのアートは、むなしいものです。「うまいけど大事なところがわかってないなー」と思われてしまうんですね。
ダンスや音楽を通じて異文化の理解を進めるのは素晴らしいことです。皆さんがこれから生きていく国際社会において、とんでもない武器になりますし、実際僕はそういったカルチャーギャップの存在する中で、DJとダンスを通じて世界中に出来た仲間たちから学んだこと自分の一番の武器に、プロとして生活しています。
ダンスを通じて、多様な文化の理解を深めて、魅力的な人間になっていってくださいね! これからの世界で活躍できるのは、そんな皆さんです! 国をまたいで多様な人々と仕事していく将来の自分をイメージしてほしいなと思います!