ダンス部への提案〜新しいDANCEのススメ#3「TikTok」

2024.05.17 COLUMN

もうすぐ新学期、新生活、新体制での部活動がスタートするね!
それを機に何か新しいコト、新しいダンス、新しい活動に挑戦してみるのもいいでしょう!
今回は、『ダンスク!』が7つの新提案=「新しいDANCEのススメ。」をご紹介します!」

 

インタビュー&文:石原ヒサヨシ(ダンスク!)

フリーマガジン『ダンスク!』2024年4月号より転載

 

 

普通と違う「入り口」で

自分たちを知ってもらおう!

 

 

アドバイザー:銀次郎(動画クリエイター/プロダンサー)

 

大流行中のTikTok! みんなの部活では「TikTok大好き!」「いつも見てる!」「部で投稿してる!」なんて意見や「あまり得意じゃない」「投稿なんて…」っていう反応もあるかな?
でも現在、すでにいくつかのダンス部では、TikTokはかなり盛り上がっているのだ。もしかしたら、これからのダンス部には欠かせない「活動」になってくるかもしれないね?!

ダンスとSNSは切っても入れない縁だし、さまざまな部活の中でも、ダンス部とSNSや動画サイトとの相性はとても良い。部活のアカウントで元気なダンス姿が配信され、校内のロケーションや制服姿などのビジュアルもあって、世間的なダンス部動画の注目度は思ったよりも高いのだ。
聞くところによると、ダンス部のTikTokを見た中学生が「楽しそう!」とその学校に入学してくるケースも増えているのだという?!

一昔前なら、ようやくYouTubeのアカウントを立ち上げたダンス部が、今やインスタに自分たちの「表玄関」が移り、そして今はそれがTikTokにも広がっているわけだ。ちなみに世間的にも、リールやTikTokなどのショート動画の総再生時間は、YouTubeのそれをすでに超えてしまっているという。時代はやはり「ショート動画」なのだ。

 

2024年はショート動画がさらに加速!
ダンス部にTikTokはもはや当たり前?

 

TikTokを活用した成功例として挙げられるのが、沖縄県立小禄高校。「コロナ禍で何か日本を元気づかせることを!」という想いでTikTokへの動画投稿が始まり、今やダンス部では最多レベルの4万近いフォロワー。
TikTok好きのMARKコーチのリードで、トレンドに乗ったダンス動画や沖縄っ子らしい元気な動画、さまざまなコラボ動画などを連発。注目度が上がるにつれ、不思議なものでダンスの実力もアップしており、昨年のダンススタジアムでは一気に6位入賞という快挙!
地方のダンス部が、自分たちのアピールと世の需要をつなげ、「見られている」という意識が、練習態度や取り組みにも好影響し、本分の大会の結果までにつながった好例と言えるだろう。

 

▲TikTok No.1ダンス部の小禄高校。みんなも日々更新されるダンス部の動画をチェックしてみよう!

そして、その小禄高校とのコラボ動画が100万回を超えたという、話題のダンス系動画クリエイター(TikTokに投稿する人)が「背中男」こと銀次郎だ。
常に画面に背中を向けて、さまざまなシチュエーションでキレキレのダンスを踊り、TikTokとYouTubeで500万人のフォロワーを持つ謎のダンサーだ。小禄高校以外にもさまざまなダンス部や、芸能人ともコラボを続けている彼に「TikTokのススメ」を聞いてみた。

「元々僕はロックダンスから始めて、コンテストやバトルにも挑戦していたんですけど、なかなか結果が出なかったんですよね。同時にメジャー方面の活動にも興味があったので、アンダーとどっちに
行くべきか?という葛藤もありました。そしてレッスンやテーマパークの仕事もしながら、ある時に出会ったのがショート動画だったんです!
コロナ前で、YouTuberが次々にブレイクしている時期でした。動画投稿で自分自身をブランディングして、ファンを増やさないといけないなって!」

なるほど。メジャーとアンダーの間で自身の活動を悩み、光明を見出したのがそのどちらでもない「ショート動画」の世界だったわけだ。

「でも始めて最初の1〜2年は全然フォロワーも伸びなかったです。YouTubeでレッスン動画出したりしても、うまい人は他にもたくさんいるので、普通の動画じゃ見てくれないんだなって思いました」

確かに、コロナ前からコロナ禍にかけての時期には、いろんなダンサーが動画活動を盛んに始めていた。ダンサーにとってネット動画はいわゆる「レッドオーシャン」の厳しい時代だった。

「で、遊びながらいろいろ動画作りをやってるうちに、〝何かをやろうとしている人が急に踊り出す!〞いう動画がウケることに気づいたんです。ジュース買おうとしたら踊り出す、サッカーのPKやろうとしたら踊り出す、ラーメン食べようとしたら……とか。そういう動画がいきなり何百万再生になったりして…、そこから一気にブレイクしましたね! 僕が背中しか見せてないのも、なんか気になるポイントのようでした(笑)」

とはいえ、ブレイクするまでには、いろいろな試行錯誤や悩みもあったようだ。

「最初は変な目で見られるんじゃないかって不安はありました。周りやダンスの関係者にもいろいろ言われましたし。でも〝これは仕事なんだ!〞って吹っ切れるようになったんです。有名になれば、周りも納得してくれるんじゃないかと。
……でも背中は有名になったんですけど、顔は覚えられてないなって(笑)。でも知人に〝有名になるやり方はたくさんあるから〞って言われて、そこも考えを切り替えましたね」

その後も立て続けにヒット動画を連発する銀次郎。北欧のアーティスト「オーロラ」とのペンギンダンスをきっかけに、さまざまアーティストともコラボを開始する。
最近ではトレンディエンジェルの斉藤さん、DA PUMPのKENZOさんなどなど。企業やDリーグのチームのTikTok運用も請け負っているのだという。
そのアイディアの素はどこから来るのだろう?

「まずトレンドのダンス(曲)をやること。これは外せないですね。あと、普通の感じから少し崩したほうが入り口が広がるんですよね! 自分たちの芯の部分を見てもらうために、入り口を広げる必要がある。自分たちのダンスを見て欲しいなら、ショート動画はそこに入ってもらう〝入り口〞だから、万人に面白がってもらえる撮り方をみなさんで考えてみてください。
…それがわからないっていうダンス部は、ぜひ僕とコラボしましょう!」


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講師:銀次郎
「背中男」銀次郎と一緒に「TikTok動画を撮影したい!」というダンス部を募集します。一緒に撮って楽しんだり、バズる撮影テクニックをレクチャーしていきます!

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新しいDANCEのススメ:CONTENTS
#1:フリースタイル
#2:ブレイキン
#3:TikTok
#4:脱力/ヨガ
#5:合同練習



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