年の瀬はダンスタバトル大会で盛り上がる!東日本大会は「二松學舍大学付属高校」が5連覇達成!

2019.12.31 HIGH SCHOOL

>>3回戦より


〜準決勝〜

03)仙台城南高等学校(宮城):Ares>1
26)目黒日本大学高等学校(東京):Burining Star>2
個性派を集めた仙台城南とチームバランスの良い目黒。ソロムーブの対決となったが、わずかな差で目が勝利。

 

39)二松學舍大学高等学校(東京):チーム二松>2
61)国立福島工業高等学校専門学校:PASSILLS>1
二松學舍のポッピンでカマし、ヒップホップで場を持っていき、ブレイクでダメ押しをするパターンがハマる。

 

〜決勝〜

39)二松學舍大学高等学校(東京):チーム二松
26)目黒日本大学高等学校(東京):Burining Star

決勝は3ムーブずつの長期戦。スキルとバランス、表現力に優れた目黒に対して、場の作り方に長け、音ハメやパワームーブも成功、最後はポッピンのルーティンの完成度で二松學舍(チーム二松)が勝利。二松學舍大学高等学校は大会5連覇を達成!

★後日に公開された動画はコチラ>>

(総評)
初出場チームにとっては、持ち込み音源での1、2回戦の戦い方がポイントだ。ここではダンス力の地力に差が出るのだがが、3人での振り付けではなく「バトル」に見せないといけない。振り付けとは言え、その場で即興したようなライブ感やスリル感をどう演出するかがポイントだろう。

大会側としてはバトルのハードルを下げるという意図で持ち込み音源での対戦にしているようだが、「ダンスに対しての適応能力」を重視するならば、初心者チームには多少難しくとも、最初からDJによるアドリブ選曲=通常のバトル形式の対戦にしたほうが、全体の底上げにつながるのではないかという声が、出場したダンス部の顧問から上がっている。それによって、持ち込み音源の切り替え時間の空白よってバトルらしい進行が作れないという1・2回戦のムードも解消されるだろう。

初心者チームにアドリブ選曲の対応が難しいのならば、既定のバトル曲を予め30曲ほど指定しても良いだろう。コンテストに比べると、バトル大会は出たとこ勝負というか、全体的に準備が足りていないチームが多かったようなので、事前準備や曲への理解を深めるという意味でも「規程曲バトル」の導入をぜひご一考願いたい。

上位に入ったチームにはやはり「バトル慣れ」を感じさせる。おそらく普段から練習(あるいは練習後の楽しみに)にバトルを取り入れているのだろう。バトル大会の出場如何にかかわらず、普段からバトルに親しむことは、コンテストのダンスにも大きく影響する。即興力、対応力、音感能力、メンタル強化……などなど、「揃える」ではなく「音にノる」「空気を読む」能力の向上に大きく役立つからだ。

優勝した二松學舍大学高等学校(チーム二松)は、各メンバーの個性、ジャンルの幅広さ、音感センス、場を持っていくムード作り、そして十八番のポッピンもルーティーンの強みが生かされていた。普段のバトル練習で積み重ねた場数と自信が下地となり、いざ本番で「どこよりもダンスを楽しむ」という最大の武器につながっているのだ。

最後に、大会の盛り上げに欠かせないMC KENSAKUが合間に興味深いことを言っていたので紹介しよう。
よく「カウント」と「グルーヴ」と「フロウ」という言葉を耳にするが、その違いをわかるだろうか。
「カウント」とは、1エイトを8つで正確に割ったテンポ。
「グルーヴ」とは、その1つ1つの間にある、音を感じるアクセント。
「フロウ」とは、より大きな単位で全体の流れ(波)を作るエネルギーだ。
これは、バトルに限らず、振り付け以前に、良いダンスにとって最重要なポイントではないだろうか。

レポート:石原久佳(ダンスク!)



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